VPNがウイルス感染を防げない9つの理由は以下の通りです。
1. ウイルスはデバイス内で動作する
2. ウイルスはインターネット通信を利用しない場合もある
3. 悪意のあるウェブサイトへのアクセスをブロックしない
4. ウイルスの検出機能がない
5. メールの添付ファイルをチェックしない
6. ローカルネットワーク内での感染を防げない
7. 悪意のあるソフトウェアのインストールを防げない
8. フィッシング攻撃を防げない
9. セキュリティソフトの統合機能がない
VPNの役割とウイルス感染のメカニズムの違いを理解することで、なぜVPNだけでは十分でないかがわかります。「VPNとセキュリティソフトの違い」も併せて詳しく説明しています。この記事では「アンチウイルスソフト」と「セキュリティソフト」を同じものとして説明しています。
目次
VPNではウイルスの感染を防げない理由
1. ウイルスはデバイス内で動作する
ウイルスは実際にあなたのスマホやパソコンに入ってから悪さを始め、その結果感染します。VPNはネットワークの通信を守るだけで、ウイルスがあなたのデバイス内で動くのを防ぐことはできません。
2. ウイルスはインターネット通信を利用しない場合もある
VPNはインターネットで送受信するデータを暗号化しますが、ウイルスがネットを使わずに入ってきて感染することがあります。例えば、USBメモリや他の方法で入ってきてもVPNはそれを防げません。
3. 悪意のあるウェブサイトへのアクセスをブロックしない
VPNはデータを暗号化して送受信しますが、悪意のあるウェブサイトやフィッシングサイトへのアクセスをブロックする機能はありません。ウイルス対策ソフトのようなウェブフィルタリング機能がないため、ユーザーが意図せず危険なサイトにアクセスしてしまう可能性があります。
4. ウイルスの検出機能がない
VPNは通信データの暗号化やIPアドレスの隠蔽が主な機能であり、デバイス上のファイルやプログラムをスキャンしてウイルスを検出する機能はありません。
5. メールの添付ファイルをチェックしない
ウイルスはメールの添付ファイルやリンクを通して拡散されます。VPNは通信を保護しますが、メールの内容自体をスキャンして危険な添付ファイルを検出することはできません。
6. ローカルネットワーク内での感染を防げない
同じネットワーク内にある感染したデバイスからウイルスが広がる場合、VPNはその通信を暗号化するだけで、感染自体を阻止する機能はありません。
7. 悪意のあるソフトウェアのインストールを防げない
ユーザーが誤って悪意のあるソフトウェアをインストールすることを防ぐ手段はVPNにはありません。ウイルス対策ソフトは、インストール前にそのソフトウェアをスキャンして警告を出すことができます。
8. フィッシング攻撃を防げない
VPNはフィッシングメールや偽装されたウェブサイトからの情報盗難を防ぐ機能はありません。ユーザーがフィッシングサイトに個人情報を入力してしまうリスクを軽減することはできません。
9. セキュリティソフトの統合機能がない
ウイルス対策ソフトはファイアウォール、リアルタイムスキャン、ウェブ保護など多層的なセキュリティ機能を提供しますが、VPNはこれらの機能を持たないため、総合的なセキュリティ保護が不足します。
結論
VPNはオンライン上の通信を暗号化し、セキュリティを向上させますが、ウイルス感染を防ぐためには不十分です。ウイルス対策ソフトと併用することで、オンラインおよびオフラインの脅威からデバイスをより効果的に保護できます。
ということでVPNとセキュリティソフトは、どちらもインターネットを安全に使うために重要ですが、それぞれの役割が異なることがわかりますね。
ここからはその違いを分かりやすく説明します。
VPNとセキュリティソフトの違いは?
1. VPN (Virtual Private Network) の役割
- インターネット通信を守る:VPNは、あなたのインターネットの通信を暗号化して、外部から盗まれないように守ります。例えば、公共のWi-Fi(カフェや空港のWi-Fiなど)を使うとき、誰かにデータを盗まれることがありますが、VPNを使うとその心配が少なくなります。
- IPアドレスを隠す:VPNを使うと、自分のIPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)が隠れ、他の人があなたの位置や個人情報を特定するのが難しくなります。
- インターネット制限を回避する:VPNを使うと、特定の国で制限されているコンテンツ(動画やウェブサイトなど)にアクセスできるようになります。
2. セキュリティソフトの役割
- ウイルスやマルウェアを防ぐ:セキュリティソフトは、ウイルスやマルウェア(悪意のあるソフトウェア)からデバイスを守ります。これらの悪さをするプログラムは、ウェブサイトからダウンロードしたり、メールの添付ファイルに隠れて送られたりすることがあります。セキュリティソフトは、それらを発見して削除したり、危険なサイトにアクセスしないように警告を出したりします。
- フィッシング詐欺を防ぐ:セキュリティソフトは、偽のウェブサイト(フィッシングサイト)をブロックし、個人情報が盗まれないように守ります。
- リアルタイム保護:セキュリティソフトは、デバイスで起こる危険をリアルタイムで監視し、悪意のある動きがあればすぐに対処します。
VPNとセキュリティソフトの大きな違い
- VPNは通信のプライバシーを守る:インターネット上で送受信するデータを守ることが主な仕事です。個人情報の盗まれるリスクを減らしますが、ウイルスやマルウェアを検出することはできません。
- セキュリティソフトはデバイスの安全を守る:デバイスに侵入してきたウイルスやマルウェアを検出して、削除することが主な仕事です。インターネットの通信自体を守るわけではありませんが、危険なサイトやファイルを警告します。
VPNとセキュリティソフトの違い・まとめ
- VPN: インターネット通信を暗号化して、個人情報を守るもの。
- セキュリティソフト: ウイルスやマルウェアからデバイスを守り、危険なサイトから守るもの。
まとめ・VPNとセキュリティソフトを両方使って安全にネットを使おう。
VPNがウイルスを防げない理由と、セキュリティソフトのとの違いをまとめます。
VPNがウイルス感染を防げない9つの理由
1. ウイルスはデバイス内で動作する
2. ウイルスはインターネット通信を利用しない場合もある
3. 悪意のあるウェブサイトへのアクセスをブロックしない
4. ウイルスの検出機能がない
5. メールの添付ファイルをチェックしない
6. ローカルネットワーク内での感染を防げない
7. 悪意のあるソフトウェアのインストールを防げない
8. フィッシング攻撃を防げない
9. セキュリティソフトの統合機能がない
セキュリティソフトのとの違い
VPN: インターネット通信を暗号化して、個人情報を守るもの。
セキュリティソフト: ウイルスやマルウェアからデバイスを守り、危険なサイトから守るもの。
このように、VPNとセキュリティソフトは、それぞれ違う役割を持っているので、どちらも使うことでインターネットをより安全に利用できます。
VPN付きアンチウイルスソフトがおすすめ!
VPNとアンチウイルスソフトを別々で購入すると、結構高額になります。少しでも費用を抑えたい方におすすめなのが、VPN付きのアンチウイルスソフトです。
ソフトを契約すると付属でVPNがついているので、追加で料金が発生しないのでお得です。
VPN付きのアンチウイルスソフトを選ぶ際、インターネットセキュリティを強化しながらウイルスやマルウェアから守るための強力な組み合わせが求められます。以下はおすすめのVPN付きアンチウイルスソフトで、理由も詳しく説明します。
日本でよく使われているVPN付きアンチウイルスソフトのおすすめベスト3を、人気や機能性、評価を元に選びました。それぞれの特徴を説明しますので、選択の参考にしてみてください。
1. Norton 360 with VPN
おすすめ理由:
- 総合的なセキュリティ: Nortonは、日本でも非常に人気のあるセキュリティソフトです。ウイルス、マルウェア、ランサムウェアなどをしっかりと防止し、オンライン活動を守ります。VPN機能も内蔵されており、インターネット通信を暗号化し、安全な接続を提供します。
- 多機能: Nortonはウイルス対策だけでなく、フィッシング詐欺やウェブ脅威、リアルタイム保護などの機能も搭載しています。さらに、パスワードマネージャーやファイル暗号化機能もあり、オンラインのプライバシーとセキュリティを総合的に強化できます。
- 高速で安定したVPN: 特に日本国内でも快適に使えるVPNサービスを提供しており、Wi-Fi接続時でも安全にインターネットを利用できます。
2. Bitdefender Premium Security with VPN
おすすめ理由:
- 高いウイルス検出率: Bitdefenderは、ウイルスやマルウェアに対する検出率が非常に高く、リアルタイムでの保護が強力です。特にランサムウェア対策に定評があります。
- 優れたVPN機能: BitdefenderのVPNは、インターネット接続を暗号化し、プライバシーを守りながら、安全にオンラインショッピングや銀行取引ができます。速度も速く、ストリーミングやゲームにも支障をきたしません。
- 軽量でシステムに優しい: 他のセキュリティソフトと比較してシステムリソースをあまり消費せず、軽快に動作します。これにより、パフォーマンスを重視するユーザーにも適しています。
- 家庭向けの保護: 複数のデバイスにインストール可能で、家族全員を守るために便利です。
3. Kaspersky Total Security with VPN
おすすめ理由:
- 強力なウイルス対策: Kasperskyは、ウイルス検出の精度が非常に高く、特にフィッシング詐欺やマルウェアの検出に強みがあります。多層的な保護機能が搭載されており、オンラインの脅威からしっかりと守ってくれます。
- VPN機能: KasperskyのVPNは、トラフィックを暗号化し、インターネットのセキュリティを強化します。特に公共のWi-Fiを使用する際に、データの盗聴から守ります。
- 家族向けの機能: ペアレンタルコントロールやファイル暗号化機能があり、家族や重要なデータを守るために便利です。また、パフォーマンスも安定しており、システムに過度な負担をかけません。
- 日本語対応: Kasperskyは日本語サポートがしっかりしており、日本国内での利用がしやすいです。
VPN付きアンチウイルスソフトベスト3・まとめ
VPN付きアンチウイルスソフトで、日本国内でも多くの人に利用されている人気アンチウイルスソフトを紹介しました。
あなたの使用環境に合わせて選んでください。
おまけ:なんでマカフィー(MacAfee)が入ってないの?
マカフィー(McAfee)は有名なセキュリティソフトなので、なんで入っていないの?と疑問に思う方が多いと思います。
VPN付きアンチウイルスソフトのおすすめリストに入っていない理由はいくつかの点で他のソフトと比較したときに劣る部分があるからです。ただし、これは絶対的な評価ではなく、ユーザーのニーズや好みによって評価が変わることもあります。マカフィーを含めなかった理由を説明します。
1. VPN機能の質と範囲
- VPNの効果: マカフィーはVPN機能も提供していますが、そのVPNの速度や信頼性、セキュリティの面で他の専用VPNサービス(例えば、NordVPNやExpressVPN)に比べてやや劣るとの評価があります。また、マカフィーのVPNは一部の機能が制限されている場合もあり、特に高度なセキュリティやプライバシー保護を求めるユーザーには不安に感じることもあります。
2. システムへの負担
- パフォーマンスの問題: 一部のユーザーは、マカフィーがシステムリソースを多く消費する傾向があると報告しています。これにより、特に低スペックなPCやスマホではパフォーマンスが低下する可能性があります。他のセキュリティソフト(例えば、AvastやBitdefender)は、より軽快に動作する傾向があります。
3. 機能の重複とバランス
- 過剰な機能: マカフィーは非常に多機能である反面、その機能がユーザーにとって過剰である場合もあります。例えば、パスワードマネージャーやファイルシュレッダーなど、いくつかの機能が必要ない場合もあります。このため、他のシンプルで直感的なソフトに比べて選ばれにくいことがあります。
4. ユーザーインターフェースの評価
- 使いやすさ: マカフィーのインターフェースは一部のユーザーにとって使いづらいという声もあります。シンプルで直感的な操作を重視するユーザーには、BitdefenderやNorton、Kasperskyなどの方が好まれる傾向があります。
5. 過去の評判と評価
- 信頼性の問題: マカフィーは以前、過去に一部で不具合や誤検出、サポート対応の悪さなどの評判がありました。これが影響して、現在も一部のユーザーや専門家からは慎重に選ばれることがあります。しかし、最近は改善されている部分もあり、完全に否定されるわけではありません。
マカフィーの良い点
- 安定したウイルス対策: ウイルス対策に関しては、高い検出率と防御力を誇ります。特にランサムウェア対策やファイアウォール機能が強化されており、基本的なセキュリティ面ではしっかりしています。
- 多デバイス対応: 多くのデバイスにインストールできる点や、家族向けに複数ライセンスを提供している点も魅力です。
おすすめアンチウイルスソフト・まとめ
マカフィーは優れたウイルス対策ソフトですが、VPN付きアンチウイルスソフトとしては、他の選択肢と比較して性能や使い勝手で劣る部分があるため、あえて外している場合があります。ただし、個々のユーザーによっては、マカフィーが最適な選択であることもありますので、最終的な選択は自身のニーズや使用環境に合わせて決めるのがベストです。
ということで以下の3つをおすすめしますので、ぜひ参考にしてください。