コンピューターウイルスとランサムウェアはどちらも悪意のあるソフトウェア(マルウェア)ですが、それぞれ目的や動作が異なります。違いをわかりやすく説明します。
コンピューターウイルスとは
主な目的: 他のコンピューターやファイルに広がり、データを破壊したり、システムの動作を妨害すること。
動作: コンピューターウイルスは、他のプログラムやファイルに寄生し、感染したファイルを通じて別のコンピューターに広がります。ウイルスはファイルやプログラムを破壊したり、システムを不安定にするなど、悪影響を与えます。
例: ファイルを削除したり、システムをクラッシュさせたりするウイルス。
ランサムウェアとは
主な目的: デバイスやファイルを人質に取り、元に戻すために金銭(身代金)を要求すること。
動作: ランサムウェアはコンピューターやデータを暗号化して使えない状態にし、復旧するために身代金を要求します。攻撃者は「お金を払えばデータを元に戻す」と脅してきますが、実際に支払ってもデータが戻る保証はありません。
例: 重要なファイルが暗号化され、画面に「データを復元したければ◯◯円を支払え」と表示される。
コンピューターウイルスとランサムウェアの違い・まとめ
コンピューターウイルスは、広がってシステムにダメージを与えたり、他のコンピューターに感染することを目的としています。
ランサムウェアは、ファイルやシステムを使えなくし、元に戻すためにお金を要求することを目的としています。
どちらも深刻な問題を引き起こしますが、ランサムウェアは特に金銭的な被害を伴うため、非常に危険です。十分に対策をして、安全にインターネットを使いましょう。
ランサムウェアの対策法
バックアップを取る:定期的に重要なデータのバックアップを外部のハードディスクやクラウドに保存しておきましょう。これにより、データが暗号化されてもバックアップから復元できます。
ソフトウェアのアップデート:OSやアプリケーション、アンチウイルスソフトウェアを最新の状態に保ちましょう。アップデートにはセキュリティ修正が含まれていることが多いです。
不審なリンクや添付ファイルに注意:メールやメッセージに含まれる不審なリンクや添付ファイルを開かないようにしましょう。これらがランサムウェアの感染源になることがあります。
セキュリティソフトの導入:アンチウイルスやアンチマルウェアソフトを使って、ランサムウェアの侵入を防ぎましょう。リアルタイムでスキャンを行ってくれるソフトを選ぶと良いです。
ネットワークのセキュリティ強化:ファイアウォールを設定し、ネットワークのトラフィックを監視することで、不正なアクセスを防ぎましょう。
これらの対策を講じることで、ランサムウェアからデータを守ることができます。