
「海外旅行でWi-Fi使うって言っても、どのくらい容量があればいいの?」
そんな悩み、意外と多いんです。
レンタルWi-FiやeSIMのプランを見ると、「1日500MB」「3GB」「無制限」など、さまざまな容量が並びます。価格だけを見て安いものを選びたくなるかもしれませんが、容量が足りなければ現地でネットが使えなくなり、旅先での地図検索もSNSもすべてがストップ。反対に、容量を大きくしすぎると費用が無駄になってしまうこともあります。
つまり、旅行のスタイルに合った“ちょうどいい容量”を知ることが、快適な旅の鍵になるのです。
この記事では、旅行のスタイル別に必要な通信容量の目安を徹底解説しながら、おすすめのプランや節約術、よくある勘違いまで、初心者にもわかりやすく詳しく解説します。
目次
そもそも「Wi-Fi容量」って何?知らないと損する基本知識

Wi-Fiという言葉自体は「無制限で使えるネット」のように思われがちですが、海外用のWi-FiルーターやSIM・eSIMでは、容量制限があるのが一般的です。
ここで言う「容量」は、「使える通信量の上限」のこと。たとえば1日1GBのプランなら、1日で1GB分までしか通信できません。これを超えるとどうなるかというと……
- 速度制限がかかり、画像や動画の読み込みが激遅になる
- 追加料金を支払わないと使えない
- 完全に通信が止まる(事業者によって異なる)
いずれも、現地で困ることになるのは間違いなし。容量の目安を知らずに選んでしまうと、旅の満足度が大きく下がるリスクがあります。
【表で解説】1日に使うデータ容量の目安はこれ!

使い方ごとに、どれくらいの通信量がかかるのかを以下にまとめました。
利用内容 | 消費データ量の目安 | 備考 |
---|---|---|
Google Map検索(1回) | 約2MB | 複数回のルート検索でも1日50MB以内 |
LINEのテキスト送信(100通) | 約1MB | ほぼ気にならない程度 |
Instagramの閲覧(10分) | 約150MB | 写真+動画が多く、意外と通信量が増える |
YouTube視聴(中画質・30分) | 約350MB | 高画質にするとさらに倍以上になる |
Zoom会議(1時間) | 約800MB〜1.2GB | 音声・ビデオONの場合 |
Google翻訳(1日10回) | 約5MB以下 | 文章入力なら微々たる消費 |
iCloud写真バックアップ(1枚) | 約3〜5MB/枚 | 自動アップロードを切ると節約に |
意外な落とし穴:SNSの自動動画再生やバックアップ系アプリが容量を食いつぶすことがあります。
【旅行スタイル別】おすすめのWi-Fi容量はこれ!

旅のスタイルは人それぞれ。使い方に合った容量を選ばないと、足りなかったり、逆に無駄が出たりします。以下に、旅行スタイル別のおすすめ容量を具体的にまとめました。
旅行スタイル別|おすすめの通信容量早見表
旅行スタイル | 使い方の例 | 推奨容量の目安 |
---|---|---|
観光メインの一人旅(調べ物・連絡中心) | Google Map、翻訳アプリ、LINEなどがメイン | 1日あたり 300MB〜500MB |
SNS・写真投稿が多い一人旅 | InstagramやXで頻繁に写真・動画を投稿、ストーリー閲覧 | 1日あたり 1GB〜2GB |
家族・カップル旅行(2人以上でWi-Fiシェア) | 各自で地図・SNS・動画視聴などを使う。スマホ2〜4台が同時接続 | 1日あたり 3GB〜5GB以上 |
仕事や出張でPCも使うビジネス旅行 | メール、Zoom、VPN接続、クラウド利用など高負荷な通信 | 1日あたり 3GB〜7GB |
長期滞在・ノマドワーク(1週間以上) | 日常的にYouTubeやSNSを使い、PC作業も頻繁 | 合計 10GB〜30GB/月 |
トランジットだけ・ほぼネット使わない旅 | 空港での軽い検索、LINE送信程度 | 100MB〜/日以下 |
▶ 1人旅&調べもの中心タイプ
SNSチェックや地図検索、翻訳アプリをメインに使う人→ 1日500MB〜1GBでOK
- オフライン地図のダウンロードを活用すれば500MBでも十分
- SNSの動画再生をOFFにしておくと節約できる
▶ SNS・写真好きな観光タイプ
写真を撮ってはすぐアップ、ホテルでもInstagram巡回→ 1日1GB〜2GBが安心
- InstagramやTikTokは意外と容量食い
- ホテルWi-Fiが不安定な地域(アジアなど)ではモバイルWi-Fiが有利
▶ 家族・カップルでシェア+動画視聴
1台のWi-Fiを2〜4人で使う、移動中に動画を見たい→ 1日3GB〜5GB or 無制限が必須
- 動画視聴、LINE通話、Googleフォト同期などで容量激増
- 短期なら大容量/中〜長期なら無制限プランがコスパ良し
海外でネットを使う4つの方法!おすすめは?

海外でインターネットを使う方法は主に4つあります。SIM・eSIM・ポケットWi-Fi・国際ローミングです。
そのうち何を選ぶかで費用や使いやすさが全然違ってきます。比較しやすいように一覧表にまとめました。
海外旅行用ネット手段の比較表
項目 | eSIM | 現地SIM | モバイルWi-Fi | 国際ローミング |
---|---|---|---|---|
利用条件 | eSIM対応スマホが必要 | SIMフリー端末が必要 | 本体の受け取り/返却が必要 | 契約している携帯キャリアで設定が必要 |
設定の手間 | QRコード読込で簡単に開通 | 現地購入 or 空港で手続きが必要 | 出発前にレンタル or 空港で受取 | 端末設定をONにするだけ |
使える国 | 世界100カ国以上(プランによる) | 購入した国限定 | レンタル会社により幅広い国対応 | キャリアの提携エリアに準ずる |
通信速度・安定性 | 比較的安定/現地回線と同等 | 現地キャリアと同じで高速 | 地域・電波状況によりムラが出ることも | 混雑時は速度制限の可能性もある |
容量の自由度 | 1GB〜無制限まで選択可 | SIMによって異なる | 1日1GB/無制限などプラン選択制 | 通常は従量制/大容量なら高額 |
シェアの可否 | 原則スマホ1台のみ | スマホ1台のみ | 複数人で同時接続可(5台〜10台) | テザリングで可能(容量に注意) |
料金目安 | 3〜7日で1,000〜3,000円程度 | 数百円〜1,000円台(現地価格) | 1日500〜1,500円程度 | 無料から高額のものも:数日で数千〜1万円超もあり |
サポートの有無 | プラン提供会社による | 基本的にサポートなし | 日本語対応あり・電話/LINEなどで相談可 | キャリアによる(My docomoなど) |
メリット | ・契約から設定までスマホで完結 ・即日使える | ・安くて高速な場合が多い | ・複数人で使える ・設定不要 | ・普段の番号をそのまま使える |
デメリット | ・対応機種が限定される ・シェア不可 | ・現地で購入の手間がある ・言語の壁も | ・端末を持ち歩く必要がある ・紛失リスクあり | ・料金が高くつくことがある |
向いている人 | ・1人旅・短期旅行でコスパ重視の人 | ・中長期滞在や現地価格で抑えたい人 | ・家族旅行や複数人での旅行に便利 | ・手間なく今のスマホ番号を使いたい人 |
- コストを抑えたい人にはeSIMや現地SIMがベスト。eSIMは事前に準備できて安心感があります。でも短期でなら楽天モバイル一択です。
- 複数人やビジネス利用にはモバイルWi-Fiが使い勝手良好。端末の管理さえできれば非常に便利です。
- 時間がない・機械が苦手な人には国際ローミングが最もシンプルですが、料金には要注意です。(楽天モバイルなら2GBまで無料)
【注意】eSIMや現地SIMは端末が対応していないと使えません。事前に対応機種を確認しましょう。
おすすめのeSIM、モバイルWi-Fi、国際ローミングは?

以下に、海外旅行で使いやすいeSIM・モバイルWi-Fi・国際ローミング対応キャリアをそれぞれ1つずつ厳選して紹介します。選定基準は「使いやすさ・価格・信頼性・旅行者への適性」です。
おすすめのeSIM:Glocal eSIM(グローカルeSIM)
- 特徴:日本語対応、簡単開通、料金が安くコスパ良好
- 対応国:アジア、ヨーロッパ、アメリカなど150カ国以上
- 料金目安:例)アジア6日1GB=約980円、ヨーロッパ7日3GB=1,480円
- 開通手順:購入後、メールで届くQRコードをスマホで読み込むだけ
- 対応端末:iPhone XS以降、Pixel 4以降などeSIM対応機種
- 公式サイト:海外旅行にいくなら【Glocal eSIM】
📌こんな人におすすめ:
「eSIMは初めてだけど、簡単に使いたい」「日本語サポートがほしい」方に最適です。
おすすめのモバイルWi-Fi:グローバルWiFi
- 特徴:日本発の老舗、空港受取・返却がスムーズ、サポート充実
- 対応国:世界200以上の国・地域(複数国周遊プランもあり)
- 料金目安:例)1日300MB=970円前後、1GBプラン=1,370円前後
- 通信タイプ:4G/5G、高速回線、容量無制限プランも選択可能
- レンタル形式:WEBで予約→空港で受け取り→帰国後返却
- 公式サイト:海外専用グローバルWiFi
📌こんな人におすすめ:
「複数人でシェアしたい」「パソコンも使う」「スマホがeSIMに対応していない」場合に安心です。
おすすめの国際ローミング:楽天モバイル(海外ローミング対応)
- 特徴:海外でも月2GBまで無料で使えるローミング対応SIM
- 対応国:アメリカ、韓国、台湾、ヨーロッパ主要国など70カ国以上
- 料金プラン:「Rakuten最強プラン」(月額3,278円で国内・海外対応)
- 通信量:海外ローミングは2GBまで高速、その後は128kbpsに制限
- 設定方法:スマホ側でローミングをONにするだけ。別途申請不要
- 公式サイト:楽天モバイル公式サイト
📌こんな人におすすめ:
「短期の海外旅行で少しだけネットを使いたい」「できるだけ手間をかけたくない」人には非常に便利です。
まとめ:使い方別のおすすめ早見
利用タイプ | 最適サービス | ポイント |
---|---|---|
1人旅・スマホだけで完結したい | Glocal eSIM | 安くて早くて簡単。現地到着前に開通可能。 |
家族・友人と共有したい | グローバルWiFi | 最大10台まで接続可。安心の日本語サポートあり。 |
事前設定が面倒・少しだけ使いたい | 楽天モバイル(ローミング) | 契約中なら海外でも即ネット可。2GBまで無料。短期滞在に特におすすめ。 |
実は注意が必要な「無制限」プランの落とし穴

「無制限なら安心でしょ」と思うかもしれませんが、“完全な無制限”ではないプランがほとんどなのが現実です。
たとえば、多くのレンタルWi-FiやeSIMの「無制限」は、1日あたり数GBを超えると速度制限がかかる「実質無制限」。これに引っかかると、ページの読み込みも画像表示も非常に遅くなります。
特に動画やSNSの読み込みはまともにできなくなるため、「無制限=使い放題」と思い込まず、高速で通信できる通信量をきちんと確認するのがおすすめです。
容量を節約するための賢い5つの工夫

海外旅行では、つい動画を見たり地図を調べたりして、あっという間に容量を消費してしまうことがあります。でも、ちょっとした工夫でギガの節約は十分可能です。ここでは、旅先で使える効果的な容量節約術を5つ紹介します。
1. Googleマップの「オフライン地図」を活用する
旅先で最もよく使うアプリのひとつがGoogleマップ。ただ、ルート検索や地図表示は意外と容量を使います。これを節約するには、事前にオフライン地図をダウンロードしておくのがおすすめです。
✅ 実際の使い方:
- Wi-Fi環境下でGoogleマップを開く
- 「オフラインマップ」メニューから訪問先の地域を選択
- 指定した範囲をダウンロードしておけば、オフラインでもルート検索が可能に
これで、現地でのデータ通信はほぼ不要になります。数日間の都市滞在なら、1回のダウンロードで十分対応可能です。
2. SNSの動画自動再生をオフにする
InstagramやFacebook、X(旧Twitter)などのSNSでは、タイムラインを眺めているだけで自動的に動画が再生される設定になっていることが多く、これが通信量を大きく消費する原因になります。
✅ 節約する設定方法(Instagramの場合):
- プロフィール画面 → 右上のメニューから「設定とプライバシー」へ
- 「データ使用状況」→「モバイルデータの使用量を減らす」をオン
- 「動画の自動再生」をオフまたはWi-Fi接続時のみ再生に設定
この設定ひとつで、何百MBという無駄な通信を防げることもあります。
3. アプリのバックグラウンド通信を制限する
スマホの多くのアプリは、使っていないときでもバックグラウンドで通信をしています。たとえば、天気アプリが自動で更新されたり、写真がクラウドにアップされたり…。これが知らないうちにギガを使ってしまう原因になります。
✅ iPhoneでの設定例:
- 設定 → モバイル通信 → スクロールしてアプリごとに「モバイルデータ通信」をオフ
✅ Androidでの設定例:
- 設定 → ネットワークとインターネット → データ使用量 → アプリごとの使用量確認 → 「バックグラウンドデータ」をオフにする
旅行中は特に、普段使っていないアプリの通信は一時的に切っておくのが安心です。
4. 写真・動画の自動クラウド同期を停止する
GoogleフォトやiCloudなどのクラウドサービスは、撮影した写真を自動的にアップロードする機能があります。便利ですが、1枚数MBの写真や数百MBの動画が自動で送信されると、容量を一気に使ってしまいます。
✅ 対策方法(Googleフォトの例):
- アプリを開く → プロフィール写真 → 「フォト設定」→「バックアップ」→「モバイルデータでのバックアップ」をオフ
旅行中は、ホテルのWi-Fiにつないだときだけアップロードする設定にしておけば、モバイル通信の容量を守れます。
5. アプリやOSの自動更新を停止する
スマホは、旅行中であってもアプリやOSの更新があると、勝手に数百MBのファイルをダウンロードしてしまうことがあります。特に、アプリの更新は想像以上に容量を食うため、事前に自動更新を止めておくのがベストです。
✅ Androidの場合:
- Google Play ストア → 設定 → ネットワーク設定 →「アプリの自動更新」→「Wi-Fi接続時のみ」または「しない」に変更
✅ iPhoneの場合:
- 設定 → App Store → 「Appのアップデート」→ オフ
更新は帰国後にまとめて行えばOK。旅行中に最新版でなくても困ることはほとんどありません。
小さな工夫の積み重ねが、大きな安心に
上記の5つの方法は、どれも特別な知識や技術を必要とせず、出発前やホテルでのWi-Fi環境で簡単に設定できます。それだけで、1日あたり数百MBもの通信量を節約することも可能です。
旅行中は意識が外に向いていて、通信の使いすぎに気付きにくいもの。だからこそ、出発前のちょっとした準備と日常的な使い方の見直しが、ギガ不足を防ぐ最大のポイントになります。
容量で失敗した人の声

海外旅行で「Wi-FiやeSIMの容量を間違えて失敗したリアルな例」**をいくつかご紹介します。初心者がやってしまいがちなミスや、旅行スタイルと容量が合っていなかったことで不便を感じた体験をもとに、詳しく解説します。
実例①:SNS投稿用に1日500MBを選んだら、昼過ぎには速度制限
状況:20代女性/3泊4日の韓国旅行/eSIM利用
「旅行中にInstagramのストーリーやリールを毎日アップしたくて、安い1日500MBプランのeSIMを使ったんです。でも、昼すぎに投稿しようとしたら読み込みが遅くて投稿できず…。現地のカフェのWi-Fiを探し回る羽目になりました。」
👉 失敗ポイント:
- ストーリー投稿や動画視聴は意外と容量を消費する(1日1GB以上必要なことも)
- 500MBは調べ物やLINEだけのライト利用向け。SNS中心なら足りない
- 旅行中に容量が足りなくなっても、eSIMの追加購入が手間に感じる
実例②:家族4人でWi-Fiをシェアしたら、全員使えなくなった
状況:40代男性/5泊6日のハワイ旅行/レンタルWi-Fi(1日1GB)を家族で使用
「レンタルWi-Fiを1台だけ借りて、子どもたちも含めて家族4人で使ってたんですが、毎日夕方ごろにはネットが遅くなって全然つながらない。ホテルに帰って地図を調べようとしてもエラーで、正直ストレスでした。」
👉 失敗ポイント:
- 1GB/日は1人向けの容量。複数人で使うとすぐ上限に
- 特に動画視聴・アプリの更新・ゲームなどが混ざると爆速でギガ消費
- 容量が足りないと全員が不便になるのがシェアWi-Fiの落とし穴
実例③:国際ローミングの従量課金で高額請求に
状況:60代夫婦/1週間のヨーロッパ旅行/ドコモの国際ローミングをそのまま使用
「普段スマホをあまり使わないので、特に対策もせずヨーロッパに行ったら、帰国後の請求が1万2千円も…。ホテルのWi-Fiを使ったつもりが、外でGoogle Mapをちょこちょこ開いたのが原因だったみたいです。」
👉 失敗ポイント:
- ローミングは使った分だけ料金が加算される従量制が基本(1MB数百円)
- Google Mapや翻訳アプリでも、合計すると数百MBを使っていた
- 「少ししか使わないだろう」という油断が想像以上の請求に
実例④:長期滞在に日数制限付きプランを選び、途中で使えなくなった
状況:大学生/1カ月の語学留学/eSIM(7日プラン×2回分)を購入
「1カ月の滞在なのに、安さ重視で“7日間有効のeSIM”を2枚だけ買って行きました。20日目くらいで通信できなくなり、追加で買おうとしたら現地でネットに繋がらず、SIMの再購入もできない。友達にテザリングしてもらって何とかしのぎました。」
👉 失敗ポイント:
- 期間に対して容量が足りなかった。しかも“有効期間”にも制限があるeSIMだった
- 長期滞在なら「30日5GB」のような長期プランを最初から選んだ方が楽
- ネットが切れると「eSIMの再購入すらできない」ことがある
実例⑤:容量は足りてたのに、回線が混雑して全然使えなかった
状況:30代カップル/ゴールデンウィークに台湾旅行/「無制限」レンタルWi-Fiを使用
「無制限って言葉を信じて選んだのに、昼間の観光地ではページの読み込みが遅くて、まったく地図も開けませんでした。よく見たら“1日5GBを超えると速度制限”って小さい文字で書いてありました…。」
👉 失敗ポイント:
- 「無制限」とあっても、実際は1日数GBで速度制限のある“実質無制限”プラン
- 観光地では回線混雑もあり、速度が出ない時間帯がある
- 表示や契約条件をよく読まなかったことが原因に
✅ まとめ:容量失敗を防ぐ3つの教訓
これらの実例をもとに、失敗を防ぐための教訓を3つまとめました。
- SNSや動画を使うなら1日1GBは最低ライン
- 家族やグループでシェアする場合は、容量を×人数で計算する
- 「無制限」や「ローミング無料」の落とし穴に注意!
まとめ:海外旅行のWi-Fi容量選びに役立つ情報まとめ

海外旅行では、「思ったより容量が足りなかった」という失敗が本当に多いです。逆に言えば、ちょうどいい容量を選べば、ストレスなく旅を楽しめるということ。
あなたの旅行スタイルに合った容量を選ぶためには、
- 何にネットを使うか?(SNS?仕事?動画?)
- 何日使うか?何人で使うか?
- 現地Wi-Fiは使えそうか?
この3つを意識するだけで、ムダな出費もトラブルも減らせます。ぜひ参考にしてください。
容量選びに役立つ情報をここにまとめておきます。
旅行スタイル別|おすすめの通信容量早見表
旅行スタイル | 使い方の例 | 推奨容量の目安 | おすすめの通信手段 |
---|---|---|---|
🔍 観光メインの一人旅(調べ物・連絡中心) | Google Map、翻訳アプリ、LINEなどがメイン | 1日あたり 300MB〜500MB | eSIM(低容量プラン) ローミング(楽天モバイル) |
📸 SNS・写真投稿が多い一人旅 | InstagramやXで頻繁に写真・動画を投稿、ストーリー閲覧 | 1日あたり 1GB〜2GB | eSIM(中容量) 無制限Wi-Fi |
👪 家族・カップル旅行(2人以上でWi-Fiシェア) | 各自で地図・SNS・動画視聴などを使う。スマホ2〜4台が同時接続 | 1日あたり 3GB〜5GB以上 | モバイルWi-Fi(容量大 or 無制限) |
💻 仕事や出張でPCも使うビジネス旅行 | メール、Zoom、VPN接続、クラウド利用など高負荷な通信 | 1日あたり 3GB〜7GB | 無制限Wi-Fi 高容量eSIM |
🌴 長期滞在・ノマドワーク(1週間以上) | 日常的にYouTubeやSNSを使い、PC作業も頻繁 | 合計 10GB〜30GB/月 | 長期用eSIM 現地SIM |
✈️ トランジットだけ・ほぼネット使わない旅 | 空港での軽い検索、LINE送信程度 | 100MB〜/日以下 | ローミング(楽天モバイルなど) 無料Wi-Fi活用 |
- 動画をよく見る人(YouTube・TikTokなど)は想定以上に通信量を消費します。中画質で1時間見ると約500MB〜1GB。
- 複数人でWi-Fiをシェアするなら、人数×1GB以上を目安にするのが安心。
- 仕事で使う場合は、安定性と大容量重視でモバイルWi-Fiか大容量eSIMを選ぶのがおすすめです。
- 長期滞在では、日割りより「合計○GB/○日」のプランの方が割安になります。
行動別消費通信量
利用内容 | 消費データ量の目安 | 備考 |
---|---|---|
Google Map検索(1回) | 約2MB | 複数回のルート検索でも1日50MB以内 |
LINEのテキスト送信(100通) | 約1MB | ほぼ気にならない程度 |
Instagramの閲覧(10分) | 約150MB | 写真+動画が多く、意外と通信量が増える |
YouTube視聴(中画質・30分) | 約350MB | 高画質にするとさらに倍以上になる |
Zoom会議(1時間) | 約800MB〜1.2GB | 音声・ビデオONの場合 |
Google翻訳(1日10回) | 約5MB以下 | 文章入力なら微々たる消費 |
iCloud写真バックアップ(1枚) | 約3〜5MB/枚 | 自動アップロードを切ると節約に |
海外旅行用ネット手段の比較表
項目 | eSIM | 現地SIM | モバイルWi-Fi | 国際ローミング |
---|---|---|---|---|
利用条件 | eSIM対応スマホが必要 | SIMフリー端末が必要 | 本体の受け取り/返却が必要 | 契約している携帯キャリアで設定が必要 |
設定の手間 | QRコード読込で簡単に開通 | 現地購入 or 空港で手続きが必要 | 出発前にレンタル or 空港で受取 | 端末設定をONにするだけ |
使える国 | 世界100カ国以上(プランによる) | 購入した国限定 | レンタル会社により幅広い国対応 | キャリアの提携エリアに準ずる |
通信速度・安定性 | 比較的安定/現地回線と同等 | 現地キャリアと同じで高速 | 地域・電波状況によりムラが出ることも | 混雑時は速度制限の可能性もある |
容量の自由度 | 1GB〜無制限まで選択可 | SIMによって異なる | 1日1GB/無制限などプラン選択制 | 通常は従量制/大容量なら高額 |
シェアの可否 | 原則スマホ1台のみ | スマホ1台のみ | 複数人で同時接続可(5台〜10台) | テザリングで可能(容量に注意) |
料金目安 | 3〜7日で1,000〜3,000円程度 | 数百円〜1,000円台(現地価格) | 1日500〜1,500円程度 | 従量制だと高額:数日で数千〜1万円超もあり |
サポートの有無 | プラン提供会社による | 基本的にサポートなし | 日本語対応あり・電話/LINEなどで相談可 | キャリアによる(My docomoなど) |
メリット | ・契約から設定までスマホで完結 ・即日使える | ・安くて高速な場合が多い | ・複数人で使える ・設定不要 | ・普段の番号をそのまま使える |
デメリット | ・対応機種が限定される ・シェア不可 | ・現地で購入の手間がある ・言語の壁も | ・端末を持ち歩く必要がある ・紛失リスクあり | ・料金が高くつくことがある |
向いている人 | ・1人旅・短期旅行でコスパ重視の人 | ・中長期滞在や現地価格で抑えたい人 | ・家族旅行や複数人での旅行に便利 | ・手間なく今のスマホ番号を使いたい人 |