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VPN用語解説

VPNのプロトコル「PPTP」とは?その仕組みを分かりやすく説明します。

PPTPとは Point-to-Point Tunneling Protocolの略称です。インターネットを使って別のネットワークに安全に接続するための方法の一つです。言い換えると、家から会社のネットワークに「トンネル」を作って、安全にデータをやり取りできるようにする技術です。

PPTPの仕組みについて説明していきます.

PPTPの仕組み

「トンネル」を作る

PPTPを使うと、あなたのコンピュータと会社のネットワークの間に「トンネル」を作ります。このトンネルを通してデータが行き来します。このトンネルは、インターネットの中に存在しているけれども、あたかも直接繋がっているかのように認識されます。

データのカプセル化

通信するデータは、そのままではなく「カプセル」と呼ばれる包装に入れられます。このカプセルにデータを包み込むことで、データが安全に目的地まで届くようにします。

認証と暗号化

トンネルを作った後、あなたが本当に許可されたユーザーかどうかを確認します(これを認証と言います)。そして、データが盗まれたり覗かれたりしないように暗号化します。

接続の維持

トンネルを作った後も、接続が切れないように管理します。問題が起こった場合には、その修正や再接続を行います。

PPTPとL2TPの違いとは?

PPTP(Point-to-Point Tunneling Protocol)とL2TP(Layer 2 Tunneling Protocol)は、どちらもVPN(仮想プライベートネットワーク)を構築するためのプロトコルですが、いくつかの重要な違いがあります。簡単に説明します。

設定の複雑性

PPTPは比較的設定が簡単で、多くのデバイスやオペレーティングシステムでサポートされています。

L2TPの設定はPPTPよりも少し複雑で、追加の設定やソフトウェアが必要なことがあります。

セキュリティ

PPTPはセキュリティ面では弱いとされています。暗号化が比較的古く、脆弱性が指摘されています。なのでセキュリティが重要な場合にはおすすめできません。

一方、L2TP自体には暗号化機能がないため、通常はIPsec(Internet Protocol Security)と組み合わせて使用されます。これにより、より強固なセキュリティが提供されます。

速度

PPTPは通常、暗号化処理が軽いため、比較的速い速度で通信ができます。

L2TPはPPTPに比べて暗号化処理が重いため、一般的には若干速度が遅くなることがあります。

トンネリング

PPTPはPPP(Point-to-Point Protocol)を使用してデータをトンネルします。

L2TPはデータリンク層のトンネリングプロトコルで、データの転送を別のプロトコルで包み込む形でトンネルします。

PPTPについて・まとめ

PPTPは、インターネットを使って「トンネル」を作り、その中を通してデータを安全にやり取りする方法です。データをカプセルに包み、ユーザーの認証を行い、暗号化して、常に接続を管理します。つまり、インターネット上に安全な通信路を作って、リモートでネットワークにアクセスできるようにする技術なんです。

PPTPとL2PTの違いは、PPTPは簡単に設定でき、速度が速いがセキュリティが弱い。L2TPはセキュリティが強化されているが、設定が複雑で速度が若干遅い。セキュリティを重視する場合はL2TP/IPsecを使用するのが一般的。PPTPは速さが求められるがセキュリティがそれほど重要でないシチュエーションに向いている。

使う状況によって賢くVPNを選んでください。

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