
中国へ旅行や出張、留学に行く人にとって、まず気になるのが「現地でちゃんと使える中国語翻訳アプリはどれ?」という点ではないでしょうか。
日本では普通に使えるアプリでも、中国では動作しなかったり、カメラ翻訳が起動しない といったトラブルが起きることがあります。
この記事では、
- 中国で本当に使える翻訳アプリと使えない翻訳アプリ
- 中国旅行・出張のシーン別の使い方
- Google翻訳を使う方法は?
などを解説します。
目次
中国で使える翻訳アプリ、使えない翻訳アプリ

中国に着いてから「あれ?翻訳アプリが動かない…」と戸惑う人はとても多いです。実は、アプリの問題ではなく、中国のネット環境の特徴が影響しています。ここでは、実際に使えるものと、うまく動かないことが多いアプリを整理して紹介します。
中国で使える翻訳アプリ
中国国内のネットワークに合わせて作られているアプリは、基本的にとても安定しています。初めて中国に行く人でも安心して使えるのはこのあたりです。
・百度翻訳(Baidu Translate)
一番安定していて、カメラ翻訳の精度も高いです。観光地やレストランのメニュー翻訳に最適。
・有道詞典(Youdao Dictionary)
“軽くて速い”のが特徴。中国語学習者にも人気で、オフライン機能が使いやすいです。
・WeChat(微信)の翻訳機能
チャットを長押しするだけで翻訳できるため、現地の人とのやり取りに便利。まずは相手のアカウントを追加する必要がある。
・Google翻訳(※オフラインパックを事前にダウンロード)
日本で言語パックを入れておけば、中国でも普通に使えます。ネットが遅い場所でも安心。
・Papago(韓国NAVERの翻訳アプリ)
Papagoは韓国製アプリなので、Google系ほど規制の影響を受けません。
カメラ翻訳が速く、日本語↔中国語の小さな文章なら十分役立ちます。
中国で使えないことが多い翻訳アプリ
ここからは、多くの人が「読み込まない」「いつまでも訳文が出ない」と感じやすいアプリです。
- Google翻訳(オンライン機能)
オンラインの場合、翻訳用サーバーに接続できずエラーが出やすいです。 - DeepL
翻訳品質は高いものの、海外のサーバーを利用しているため、接続が不安定になりがちです。 - Microsoft Translator
こちらも海外の通信が必要なため、同じように読み込みが遅くなることがあります。 - 一部のAI翻訳系アプリ
ChatGPT系やクラウド翻訳サービスを利用するアプリは規制に引っかかりやすく、読み込みのまま止まるケースが多いです。
どうして使えなくなるのか?
簡単に言うと、「翻訳処理を行うサーバーが海外にある」からです。中国のインターネット規制(グレートファイアウォール)が海外サーバーへの通信を止めたり遅くしたりします。
この問題は「翻訳アプリ 中国 使えない」「VPN 中国 接続」などの検索でも多くの人が悩んでいる部分で、中国ではよくある状況です。
シーン別のおすすめ中国語翻訳アプリ

中国では、「場所によってネットが弱い」「海外アプリがつながらない」といったトラブルが起きやすいので、状況に合わせてアプリを使い分けるのが一番スムーズです。
ここでは、翻訳アプリの機能一覧、中国旅行の “よくあるシーン別” におすすめの翻訳アプリをまとめました。
翻訳アプリの便利機能別一覧表
「翻訳アプリのよく使う便利機能」と「それをサポートしているアプリ」の対応表を、見やすく・簡潔にまとめました。
| 便利機能 | 対応アプリ | 説明 |
|---|---|---|
| テキスト翻訳 | Google翻訳/DeepL/Papago/WeChat翻訳 | 文を入力すると即翻訳。メッセージのやり取りにも便利。 |
| 写真(画像)翻訳 | Google翻訳/Papago/WeChat翻訳 | メニュー・看板・QR決済画面などを写真で翻訳。旅行ではほぼ必須。 |
| 音声翻訳 | Google翻訳/Papago/WeChat翻訳 | 話しかけるだけで翻訳。タクシー・お店でのやり取りに強い。 |
| オフライン翻訳 | Google翻訳(言語DL可)/Pleco(辞書DL可) | ネットが弱い・VPNが不安定でも使える。Plecoは辞書として強力。 |
| 手書き入力 | Google翻訳/Papago/Pleco | 読めない漢字を手書きして意味や発音を調べられる。中国で非常に便利。 |
| カメラのリアルタイム翻訳(AR翻訳) | Google翻訳/Papago | カメラを向けるだけで画面上に日本語が重なる。街歩きで役立つ。 |
| ピンイン表示 | Google翻訳 | 発音が分からない初心者に便利。 |
| 会話モード | Google翻訳/Papago | スマホを挟んで会話できる。中国語ゼロでも意思疎通しやすい。 |
| 単語保存(単語帳) | Google翻訳 | 気に入った単語を保存して復習できる。Plecoはカード機能が充実。 |
1. レストランでメニューを読みたい時

中国旅行で必ずと言っていいほど直面するのが「料理名が難しくて分からない」という問題。食べ物の名前は固有名詞が多く、翻訳アプリの得意不得意がはっきり出ます。
おすすめアプリ
- 百度翻訳(Baidu)
カメラ翻訳が速く、料理名の精度がかなり高いです。ネット規制の影響を受けにくく、中国で最も安定。 - Google翻訳(オフライン)
事前にオフラインパックを入れておけば、写真翻訳も問題なく使えます。 - Papago
写真翻訳が得意で、メニューのような短い文章に強いです。
理由
メニューは写真翻訳の頻度が高いので、「速さと安定性」が最重要。DeepL や一部のAI翻訳は中国ではつながりにくく、メニュー翻訳としては不向きです。
2. タクシーや配車アプリで行き先を説明したい時

運転手との会話は短くて良いのですが、きちんと伝わらないとかなり困ります。
中国語の地名は発音が難しいため、翻訳アプリの使い方で差が出ます。
おすすめアプリ
- 百度翻訳(音声翻訳)
現地の発音に近い読み上げができ、運転手とのやり取りがスムーズ。 - WeChat(微信)の翻訳機能
運転手がWeChatを使っていることが多く、チャットに住所を貼って翻訳すれば確実。
理由
タクシーは文章翻訳よりも「正確な漢字」と「現地で通じる発音」が重要です。WeChatが使えると一番早くて確実。
3. 観光地の説明文・看板を読みたい

博物館・観光スポットの説明は長文になることが多く、翻訳アプリによる差が出ます。
おすすめアプリ
- Google翻訳(オフライン+カメラ翻訳)
長い文章の説明文をサッと訳せる。中国でも安定。 - 百度翻訳
現地での接続が非常に安定しているため、写真翻訳の精度が高い。 - Papago
文章が短めの場合は十分使える。
理由
観光地ではネット環境が弱いことが多いので、オフラインで動くGoogle翻訳が大活躍します。
4. ホテルでのやり取り(チェックイン・トラブル報告)

ホテルは中国語・英語の混在で、意外と翻訳の必要が出てきます。
おすすめアプリ
- WeChatの翻訳機能
フロントのスタッフもWeChatを使うので、そのまま翻訳が通用しやすい。 - 百度翻訳(音声翻訳)
トラブル説明や要望を伝える時に便利。 - Google翻訳(オフライン)
安定して使えるので、複雑な文章の翻訳に向いている。
理由
ホテルのWi-Fiは不安定な場合もあるため、オフライン翻訳が安心。WeChatが最も“現地の仕様”に合っています。
5. 買い物・市場で簡単な会話をしたい時

市場や露店では素早いコミュニケーションが必要で、翻訳精度よりも「速さ」が重要です。
おすすめアプリ
- 百度翻訳(音声)
音声認識が速く、現地での会話に強い。 - WeChat翻訳
とにかく手軽で、短い文章のやり取りに最適。 - Google翻訳(オフライン)
シンプルな会話にはこれで十分。ネット不要。
理由
市場はネットが弱いことが多いので、「オフラインで使えるかどうか」が大事です。
6. 勉強目的・単語を深く調べたい時

中国語学習も兼ねている旅行者には、辞書アプリが便利です。
おすすめアプリ
- 有道詞典(Youdao)
中国で最も使われている辞書系アプリ。軽くて検索が速い。
理由
旅行中だけでなく、帰国後の勉強にも役立ちます。
7. SNS や LINE・Instagram・DeepL を使って翻訳したい時

ここは一番注意が必要なポイントです。中国では、海外系アプリがそのままでは接続できないことが多く、VPN が必要になります。
役立つアプリ & 準備
- VPN(UCSS・良之助VPN・12VPX・かべネコVPN など)
DeepL や Google翻訳のオンライン版を使いたい時には必須。“中国で使えるVPN” を選ばないとつながらないことがあります。 - Google翻訳(オンライン)
VPNをつなげば日本と同じように使える。 - DeepL
長文翻訳に向いているが、中国ではVPNなしではほぼ使えません。
理由
このシーンだけは、アプリよりも「VPNの有無」が決定的に重要になります。
中国旅行におすすめの中国語翻訳アプリの組み合わせは?

中国はインターネットの仕組み(いわゆる規制や“グレートファイアウォール”)の影響で、使える翻訳アプリと使えない翻訳アプリがはっきり分かれる国です。普段は問題なく使えるGoogle翻訳が現地で突然つながらない、音声入力ができない、辞書の検索だけやたら遅い――そんなトラブルも珍しくありません。
旅行でも出張でも、いざという時に困らないよう、「最低2つ以上」の翻訳アプリを組み合わせて持っておくのが安心です。特に、以下の3つの組み合わせは初心者にも扱いやすく、オンラインでもオフラインでも対応しやすい“鉄板セット”です。
組み合わせ①:百度翻訳(Baidu Translate)+ Papago
中国国内で最も安定して使えるのが百度翻訳。現地のネット環境に最適化されており、中国語⇄日本語の翻訳精度はかなり高めです。一方、Papagoは韓国企業のサービスなので中国でも比較的スムーズに動くことが多く、会話モードやカメラ翻訳が直感的で初心者向け。
- 百度:現地での確実性が高い
- Papago:読み取り系(カメラ・画像翻訳)に強い
この2つを併用すると、中国語が読めない場面でも比較的ストレスなく使えます。
組み合わせ②:WeChat内蔵翻訳 + Pleco(辞書アプリ)
日常的なコミュニケーションが多い人にはこのセットが便利です。
WeChatのチャット翻訳は精度が高く、本当に“会話向き”。
レストランの注文、ホテルのスタッフとのやり取りなど、現地の人が必ず使うアプリなので自然な表現で翻訳してくれます。
一方、Plecoは中国語学習者の定番アプリで、例文や漢字の細かい意味、部首などの辞書情報がとても充実。観光よりも出張・長期滞在の人に相性が良い組み合わせです。オフライン辞書も使えるため、ネットが弱い地域でも頼りになります。
ただ、基本表示は英語なので、英語がわかる方限定です。
組み合わせ③:Google翻訳(VPN併用)+ 百度翻訳
どうしてもGoogle翻訳を使いたい人向けの“保険つきセット”です。
- Googleは使い慣れている、履歴が残って便利
- ただし中国ではVPNがないとほぼ安定しない
- 百度があれば現地で確実に翻訳できる
普段はGoogle翻訳を使い、つながらない時だけ百度に切り替えるスタイルです。VPNを使う人がよく検索するキーワード「中国 Google翻訳 使えない」「翻訳アプリ VPN 必要」などにも関連し、実際に最も“現実的”な対策になっています。
■結論:「1つは中国で安定するアプリ」+「1つは自分の使いやすいアプリ」
翻訳アプリは得意ジャンルが違います。そのため、以下のようなバランスで2〜3個入れておくのがベストです。
- 安定性重視:百度翻訳 or WeChat翻訳
- カメラ/会話モード重視:Papago
- 慣れ・使いやすさ重視:Google翻訳(VPN前提)
特に初心者なら「百度+Papago」が最も扱いやすく、旅行なら「百度+Papago」が鉄板です。
どうしてもGoogle翻訳を使いたい時は?

でもやっぱりいつも使い慣れているGoogle翻訳が使いたい、という方も多いと思います。
中国で Google翻訳を使おうとすると、読み込まない・訳文が出ないということがよくあります。でも、完全に使えないわけではありません。ちょっとした準備とコツを知っておけば、現地でも問題なく使えます。
ここでは、初心者でも迷わないように、実用的な方法をまとめました。
出国前に「オフライン翻訳パック」をダウンロードする
Google翻訳は、中国語のオフラインパックを事前にダウンロードしておけば中国でも普通に使えます。これを入れ忘れた人が現地で困るケースが非常に多いです。
やり方(日本でやっておく)
- Google翻訳アプリを開く
- 左上のメニュー →「オフライン翻訳」
- 「中国語(簡体)」と「日本語」をダウンロード
これでネットに繋がらなくても翻訳ができます。
- メニューを見る
- 看板を読む
- タクシーで住所を伝える
こういった場面なら、ほぼこの方法だけで乗り切れます。
文章量が多い場合は「カメラ翻訳+オフラインモード」が便利
オフラインでもカメラ翻訳は問題なく使えます。例えば、レストランの長いメニュー、観光地の説明、ホテルの注意書きなど。ネットが弱い場所でも安定して動くので便利です。
オンライン翻訳をどうしても使いたい場合は VPN を使う

オンラインの Google翻訳は、中国のネット規制(Great Firewall)の影響で接続が不安定になりやすいです。どうしてもオンライン翻訳を使いたいなら、VPN が必要になります。
VPNとは?
中国で翻訳アプリを使う話をしていると「VPNって何?」という疑問がよく出てきます。専門用語に聞こえますが、仕組みをざっくり言うと、とてもシンプルです。
VPN(ブイピーエヌ)とは、インターネットに“安全なトンネル”を作る仕組みのことです。
普段のネットは、いろんな人が通る道路のようなもので、場所によっては通れない道や混んでいる場所があります。VPNを使うと、その道路とは別に“自分専用のトンネル”を通って通信できるイメージです。
この「専用トンネル」を使うことでできることは、主に2つです。
1. ネットが安全になる
勝手に覗かれたり、データを盗まれたりしにくくなります。
ホテルのWi-Fiや空港のWi-Fiのように、誰でも使えるネットではとくに役立ちます。
2. その国のネット規制に影響されにくくなる
たとえば中国では、一部のアプリやサービスにアクセスしづらくなりますが、
VPNで海外の“トンネル”につなぐことで、外国にいる時と同じような通信ができる場合があります。
つまりVPNは、
- 海外旅行で困りやすいサービス規制を避けたい人
- Wi-Fiを安心して使いたい人
- 翻訳アプリを安定させたい人
にとって、ある種の“便利な裏ワザ”のような存在です。難しい機械を使う必要もなく、VPNアプリを開いてボタンを押すだけで使えます。中国で Google翻訳やDeepL を使いたいときにも、VPNは多くの人に使われています。
VPNならなんでもいいわけではない
一般的なVPN(NordVPN、ExpressVPNなど)は中国では使えなかったり、繋がりにくくなることがよくあります。
安定性を優先するなら、
- UCSS
- 12VPX
- 良之助VPN
- かべネコVPN
といった “中国向けVPN” のほうがトラブルが少ないです。
実際中国ではLINEやYoutube、Facebook、Instagram、X(旧Twitter)などのサービスも規制対象になっていて使えません。これらすべてを使えるようにするサービスがVPNです。一つ契約しておくと、翻訳以外の場面でも旅を快適にしてくれます。
2週間ー1ヶ月以内の短期旅行であれば無料で使えるものが多いので気になる方はチェックしてください。
中国で翻訳アプリを使うときの細かなコツ

実際に中国へ行ってみると、「翻訳アプリの性能そのもの」よりも、使い方のちょっとしたコツで使いやすさが大きく変わります。ここでは、旅行者が現地でつまずきやすいポイントを中心に、知っておくと安心なテクニックをまとめました。
1. レストランの店名や料理名は、百度マップ(Baidu Map)の画像検索が便利
中国のレストランの店名は、
「老四川冒菜館」「重庆小面」「兰州拉面」など、
土地の名前+料理ジャンル がくっついた独特な形が多く、翻訳アプリで直訳すると意味がよく分からないことがあります。
そこで役立つのが百度マップの画像検索。
- 店名をコピーして百度マップに貼る
- 検索結果から写真を見る
- メニュー写真や店内写真が一発でわかる
特に「何のお店かわからない」「マップの日本語訳が変」というときに便利。翻訳アプリよりも “視覚情報で理解する” 方が早いことが多いです。
2. 看板や料理名は、直訳だとヘンな意味になることがある
中国語の料理名は文化的な表現が多く、直訳すると……
- 「夫妻肺片」→ 直訳:夫婦の肺の薄切り(実際は牛モツの辛い和え物)
- 「魚香肉絲」→ 直訳:魚の香りの肉細切り(魚は入っていない)
- 「驴肉火烧」→ 直訳:ロバ肉の焼きサンド(そのまま)
翻訳アプリだと、こうした料理名がそのまま日本語に変換されるため、
意味不明・怖い・間違っている と感じてしまう人が多いです。
そこでおすすめなのが、
- 辞書アプリ(Pleco)で料理名を調べる
- 百度マップの口コミ写真を見る
- 画像翻訳でメニューの写真を読み取る
料理名は “その料理を表す固定フレーズ” と割り切って、
辞書や写真と一緒に確認するのが確実です。
3. スキャン翻訳は角度が命。スマホを真正面から構える

レストランのメニューや看板を撮影して翻訳するとき、スマホの角度が少しズレるだけで文字認識の精度がガクッと落ちる ことがあります。
特に注意したいポイント:
- 真上(真正面)から撮る
- 照明の反射が入らないようにする
- 文字の輪郭が潰れないように少し離して撮る
- 店内の暗い場所はライトをつける
アプリは
- Papago(画像認識が強い)
- Google翻訳(VPNあり)
- 百度翻訳(Baidu Translate)
が安定しています。
「翻訳が変だな?」と思ったら、角度を変えてもう1枚撮ると突然正しく出ることも多いです。
4. 騒がしい場所では音声翻訳が弱い。手書き入力 or WeChat翻訳が安定

中国のレストランや観光地はとにかく賑やかで、音声翻訳が声を拾えず全く認識しないことがあります。
そんなときに役立つのが手書き入力とWeChat(微信)翻訳。
● 手書き入力
- Pleco(最強の手書き認識)
- 百度翻訳
- iPhone/Android 標準の手書きキーボード
漢字の雰囲気だけで書いても候補が出やすいので、お店の人が話した単語をなんとなく書きとるだけでも役に立ちます。
● WeChat翻訳(チャット翻訳が非常に強い)
- 騒がしい場所でも、文字入力 → 翻訳が速い
- 店員さんに WeChat を使ってもらうとすぐ会話が成立
- 画面翻訳も使えるため、決済画面や注文画面も読める
音声翻訳が失敗しやすい中国では、「音声がダメなら文字に切り替える」 が鉄則です。
5. 写真付きメニューは“画像翻訳+辞書”の二刀流が最強
中国のメニューは写真が豊富ですが、
料理の辛さや味付けが中国語で細かく書かれている 場合が多いです。
例:
- 微辣(少し辛い)
- 中辣(中辛)
- 重辣(激辛)
- 干锅(汁なし炒め)
- 清炖(あっさり煮込み)
画像翻訳だけだと表現がズレることがあるため、
Pleco 辞書で拾うとより正確に理解できます。
6. 店員とのやり取りは「一文ずつ」翻訳するとスムーズ

長い文章を一気に翻訳すると、意味が飛んだり、変な敬語になることが多いです。
おすすめは、
- 1つの文を短くして翻訳する
- 翻訳アプリに入れるときは簡単な日本語にする
- 店員の返事はスクショ → 画像翻訳
このやり方が一番誤訳が少なく、コミュニケーションがスムーズです。
まとめ:ちょっとしたコツで中国での翻訳体験はぐっと快適になる
中国で翻訳アプリを使うときは、アプリの性能だけでなく、使い方の小さなコツが思いのほか大きく効きます。店名や料理名は画像検索と組み合わせた方が分かりやすかったり、騒がしい場所では音声翻訳より文字入力の方が早かったりと、実際に現場で気づくポイントはたくさんあります。
とくに、
- 画像翻訳は角度をまっすぐに
- 料理名は辞書アプリや写真とあわせて確認
- 騒がしい場所は音声より文字入力
- 会話は短い文で区切って翻訳
この4つを覚えておくだけで、現地でのストレスが大きく減ります。初めての中国でも、翻訳アプリを上手に使えば意外となんとかなるものです。少しだけ工夫して、安心して旅や出張を楽しんでください。
翻訳アプリ × 支払い(決済)に関する注意点

中国で買い物をするときは、ほとんどのお店が**QRコード決済(微信支付/支付宝)**を使っています。
そのため、翻訳アプリは「会話やメニューの翻訳」だけでなく、支払い画面を理解するための道具としても役立ちます。実際、WeChat Pay や Alipay の画面の中国語は意外と専門用語が多く、初めて見ると戸惑う人が多いです。
ここでは、旅行中によく出てくる支払い関連の場面で役立つ翻訳テクニックをまとめました。
1. QRコード決済のエラー文をどう読む?
QRコードを読み取っても決済が通らないことがあります。中国語初心者にはエラー文が読めず、どう対処すべきか分からなくなる場面がよくあります。
よくあるエラー文の例
- 「余额不足」:残高が不足しています
- 「请稍后再试」:しばらくしてから再試行してください
- 「无法完成支付」:決済できません
- 「需要实名验证」:実名認証が必要です
- 「网络错误」:通信エラー
解決法としておすすめなのが、画面翻訳やスクショ翻訳。
- Google翻訳(VPNあり)
- 微信(WeChat)の内蔵翻訳
- Papago の画像翻訳
- Pleco(辞書併用で単語をすぐ確認)
スクリーンショットを撮って翻訳すると、短い時間でも内容を理解できます。
2. WeChatの画面翻訳の使い方
WeChat(微信)には、実はとても便利な画面翻訳機能があります。“チャットだけの翻訳” と思われがちですが、QRコード決済の画面やショップの公式アカウント情報にも使えます。
手順
- 翻訳したい画面を開く
- 右上の「…」をタップ
- 「翻译(Translate)」を選ぶ
- 画面全体が自動で日本語に変わる
Google翻訳のようにVPNを必要としないため、中国国内でも安定して使えるのが強みです。
3. 住所入力の漢字がわからない時の対処法
フードデリバリーやタクシーアプリ(滴滴出行など)、ホテルのチェックインで住所入力が必要な場面は多いです。ただ、中国の住所は「○○省○○市○○区○○路」と長く、漢字も日本人が見慣れないものが多いため、入力が難しいことがあります。
困ったときに使える方法は次のとおりです。
● 看板や建物の写真を撮って画像翻訳
- Papago
- Google翻訳(VPN有り)
- iPhone標準のカメラ翻訳(iOS15以降)
が特に使いやすいです。
● 手書き入力を使う
手書き入力対応アプリ:
- 百度翻訳(Baidu Translate)
- WeChat 内蔵手書きパッド
- iPhone/Android標準の手書き入力キーボード
複雑な漢字でも、画面に指で書くだけで候補が出ます。
● マップアプリと併用する
地図で目的地を選び、そのまま住所をコピー&貼り付けする方法も確実です。中国では百度地図(Baidu Map)が最も情報が正確です。
4. 支払いで困った時の最終手段
どうしても中国語が読めず決済に進めない場合は、WeChat の “テキスト翻訳” または “画面翻訳” → 店員に画面を見せるという方法が一番確実です。
店舗スタッフは外国人の不慣れを理解しているので、翻訳アプリと一緒に画面を見せるだけで対応してくれることが多いです。
まとめ:“中国語翻訳アプリの組み合わせ”が旅の安心につながる

中国では、普段日本で当たり前のように使っている翻訳アプリが、急に読み込まなくなったり、カメラ翻訳が動かなかったりすることがあります。
なので中国に行くときは 「1つのアプリに頼らない」 ことが大切です。百度翻訳やWeChatのように中国のネットに最適化されているアプリ、Google翻訳やPapagoのようにオフラインでも使えるアプリ、そしてPlecoのように単語を深く調べられる辞書アプリ——それぞれ役割が違い、得意分野があります。
特に、以下の点を押さえておけば現地で困ることはほとんどありません。
- “中国で確実に動くアプリ” を最低1つ用意する(百度・WeChat など)
- Google翻訳は必ず日本でオフラインパックをダウンロードしておく
- DeepLやSNS翻訳を使いたい人は、中国で動くVPNを準備しておく
- メニュー・看板・地名などは辞書アプリ(Pleco)があると非常に便利
あとは、シーン別に紹介したように、「メニューは百度」「観光地はGoogleオフライン」「会話はWeChat」というように使い分ければ、ほとんどの場面で快適に旅ができます。
翻訳アプリは、中国旅行の安心材料のひとつ。ちょっとした準備でストレスが大幅に減り、初めての中国でも不安なく楽しめるようになります。
ぜひ今回紹介したアプリを上手に組み合わせて、中国での旅行や出張をもっと快適にしてください。
各アプリの使い方動画まとめ
中国語翻訳アプリのリンクまとめ
・百度翻訳(Baidu Translate)
一番安定していて、カメラ翻訳の精度も高いです。観光地やレストランのメニュー翻訳に最適。
・有道詞典(Youdao Dictionary)
“軽くて速い”のが特徴。中国語学習者にも人気で、オフライン機能が使いやすいです。
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Youdao辞典
Beijing NetEase Youdao Computer System Co.,Ltd無料posted withアプリーチ

・WeChat(微信)の翻訳機能
チャットを長押しするだけで翻訳できるため、現地の人とのやり取りに便利。まずは相手のアカウントを追加する必要がある。
・Papago(韓国NAVERの翻訳アプリ)
Papagoは韓国製アプリなので、Google系ほど規制の影響を受けません。カメラ翻訳が速く、日本語↔中国語の小さな文章なら十分役立ちます。
・Pleco(英語⇄中国語辞書アプリ)
中国語学習者にとても人気で、オフライン辞書なので中国でも問題なく使えます。メニュー・看板の単語を調べるのに便利で、翻訳というより“詳しく調べられる辞書”として強いです。
・Google翻訳(※オフラインパックを事前にダウンロード)
日本で言語パックを入れておけば、中国でも普通に使えます。ネットが遅い場所でも安心。
※Google翻訳をオンラインで使いたい時はVPNも一緒に!
