
インターネット上で「自分の居場所」を変えることができるVPN。最近では、プライバシー保護や動画の視聴制限回避、検閲の突破など、さまざまな理由で使う人が増えてきました。
でも、VPNを使おうと思ったときに「どの国に接続するのが正解なのか?」と迷ったことはありませんか?
実は、VPNで選ぶ「国」は、単なる地名ではなく、目的に直結する大事な設定です。
この記事では、VPN初心者の方にもわかりやすく、「VPNで接続する国の選び方」について、具体的な国名とともに徹底解説していきます。
目次
なぜVPNで「国の選択」が重要なのか?

VPNを使うと、世界中のサーバーを通じてインターネットに接続できます。つまり、あたかも「その国にいる人」として通信することができるわけです。
たとえば、アメリカのVPNサーバーに接続すれば、NetflixやHuluなどのアメリカ限定コンテンツが視聴可能になります。一方で、日本のVPNに接続すれば、TVerやAbemaTVなどの日本国内向けサービスを海外から楽しめます。
つまり、「VPNでどの国を選ぶか」は、アクセスできるサービスや、通信の自由度、セキュリティの強さを左右する最重要ポイントなのです。
目的別|おすすめのVPN接続先はこれ!

VPNを使う目的は人によってさまざまですが、ここでは代表的な3つのケースに絞って、それぞれに最適な接続国を紹介します。
1. 【動画配信サービスを楽しみたい人】には「アメリカ」か「日本」
NetflixやDisney+などの動画サービスは、配信される作品が国によって大きく異なります。たとえばアメリカでは、最新映画やドラマがいち早く配信されることが多く、日本では視聴できない作品も豊富です。
一方で、海外在住の日本人にとっては、日本国内でしか観られないTVerやNHKオンデマンド、U-NEXTを使いたいというニーズもあるでしょう。
つまり、
- 海外の豊富なコンテンツを楽しみたい → アメリカに接続
- 日本の番組を海外から視聴したい → 日本に接続
というように、目的に応じて国を選ぶことで、エンタメの自由度が一気に広がります。
ただし、著作権や利用規約に注意し、あくまで個人の責任で楽しむことが大切です。
2. 【検閲やアクセス制限を回避したい人】には「シンガポール」や「オランダ」
中国や中東など、情報規制の強い国では、GoogleやYouTubeなどの基本的なサービスさえブロックされていることがあります。
そんな状況下でも比較的安定して接続できる国として挙げられるのが「シンガポール」や「オランダ」です。
- シンガポールは、地理的にアジアに近く、中国などからのVPN接続でも高速で安定。
- オランダはインターネットの自由度が高く、政府による監視や検閲が少ないため、安心して利用できます。
これらの国をVPN経由で選べば、検閲の壁を超えつつ、通信速度や安定性も確保できます。
3. 【プライバシーや匿名性を重視したい人】には「スイス」や「アイスランド」
VPNを使う最大の理由が「プライバシー保護」だという人には、スイスやアイスランドのサーバーがおすすめです。
これらの国は、
- プライバシー保護に関する法律が非常に厳格
- 政府による監視やログ保存の義務がない
といった特徴を持っています。特にスイスは、「ノーログポリシー(記録を残さない方針)」の本拠地として知られ、セキュリティ意識の高いユーザーから支持されています。
ファイル共有や機密性の高い通信、政府の監視を避けたいジャーナリストなどにも人気です。
「国が多ければいい」ではない。VPN選びで失敗しないための視点
VPNサービスを比較するとき、「接続可能な国が多い=良いVPN」と思っていませんか?
確かに、50カ国以上に対応しているVPNは便利ですが、重要なのは「その国のサーバーが自分の目的に合っているか」です。
たとえば、中国からの接続に強いVPNでも、アメリカや日本の動画に弱ければ使いづらく感じるでしょう。逆もまた然りです。
また、VPNの性能はサーバーの場所だけでなく、回線速度・同時接続数・プライバシーポリシー・アプリの使いやすさなども影響します。無料VPNは一部の国しか選べないこともあるため注意が必要です。
実際におすすめのVPNサービスと接続先の組み合わせ例
サービス名 | 最適な接続国 | 特徴 |
---|---|---|
NordVPN | アメリカ・スイス・日本 | 高速+セキュリティ強固。動画にも強い |
Surfshark | シンガポール・オランダ・アメリカ | コスパ良好+サーバー数が多い |
ProtonVPN | スイス・日本・アメリカ | 無料プランあり。ログなしで安心 |
実際にVPNを使う際は、一度いくつかの国を切り替えて試してみるのがおすすめです。思わぬ国が一番速かった、なんてこともあります。
まとめ:VPNの「国選び」は、あなたの目的がすべて

VPNで「どの国に接続するか?」は、ただの設定項目ではなく、あなたの目的を叶えるカギです。
- 動画を楽しむならアメリカや日本
- 検閲を避けたいならシンガポールやオランダ
- プライバシー重視ならスイスやアイスランド
というように、自分の使い方に合った国を選びましょう。
VPN初心者の方は、無料VPNやお試し期間を利用して、自分に合う接続先を探すところから始めてみてくださいね。
次のステップ
👉 [初心者でも失敗しないVPNの選び方はこちら]
👉 [中国で使うのにおすすめのvpnはこちら]