
スマホやパソコンを使っていると「VPNが勝手にオンになる」「オフにしても自動で接続される」と困ることがあります。特にiPhoneやAndroidでは、意図せずVPN接続が有効になり、通信速度が遅くなったり、特定のアプリが使えなくなるケースも少なくありません。
この記事では、VPNが勝手にオンになる原因をくわしく解説し、iPhone・Android・PC別の解決法、さらに「VPNは本当にオフにしても大丈夫なのか」まで解説します。
目次
VPNが勝手にオンになると何が困るのか?

VPNはセキュリティに役立つ一方で、常にオンになっていると以下のような不便があります。
- 通信が遅くなる(特に動画やゲームで影響大)
- 一部アプリやサービスにログインできなくなる(銀行アプリ、Netflixなど)
- 日本国内なのに「海外からアクセスしている」と判定されることがある
- モバイルデータ通信の消費が増えることがある
つまり「VPNが勝手にオンになる」状況は、便利さよりも不便さが勝ってしまうのです。
VPNが勝手にオンになる主な原因

1. VPNアプリの自動接続設定
NordVPN、Surfshark、Millen VPNなど多くのVPNアプリには「自動接続」や「Wi-Fiで常に有効」といった機能があります。これがオンになっていると、Wi-Fiを切り替えるたびに勝手にVPNが起動します。
2. iPhoneのVPNプロファイル
iPhoneでは「設定 → 一般 → VPNとデバイス管理」でプロファイルが残っていると、自動的に接続されることがあります。特に会社・学校から支給された端末では、セキュリティ目的で強制されているケースもあります。
3. Androidの「常時VPN」機能
Androidには「常時VPN」という設定があり、これがオンだとVPNを切っても再接続されます。知らないうちに有効になっている人も多いです。
4. キャリアやセキュリティアプリの影響
au、docomo、SoftBankでは、標準搭載のセキュリティアプリがVPNを使って通信を保護している場合があります。またノートンやウイルスバスター、McAfeeなどのセキュリティアプリも、裏でVPNを自動起動させます。
iPhoneでVPNが勝手にオンになるときの対処法

- 不要なVPN構成プロファイルを削除
- 設定 → 一般 → VPNとデバイス管理 → プロファイルを削除
- VPNアプリの自動接続をオフにする
- NordVPNなどのアプリ → 「Auto-connect」をオフ
- セキュリティアプリを確認
- auやdocomoが提供する「あんしんセキュリティ」などにVPN機能が入っていることがあります。アプリ設定から停止できます。
AndroidでVPNが勝手にオンになるときの対処法
- 常時VPNをオフにする
- 設定 → ネットワークとインターネット → VPN → 常時VPNをオフ
- VPNアプリの自動接続を停止
- アプリ設定で「Wi-Fiで自動接続」などをオフ
- セキュリティアプリの設定を見直す
- ノートン、ウイルスバスターなどでVPNが有効化されていないか確認
PC(Windows・Mac)での対処法

- Windows
設定 → ネットワークとインターネット → VPN → 不要なVPNを削除 - Mac
システム設定 → ネットワーク → VPN → 自動接続をオフ
会社や学校のPCはVPN必須の場合があるので、勝手に削除しないように注意しましょう。
VPNを完全にオフにしても大丈夫?

VPNをオフにしても、日常生活で大きな問題はありません。ただし、以下のような場面ではVPNをオンにすることをおすすめします。
- 公衆Wi-Fi(カフェやホテル)を使うとき
- 海外から日本の動画サービスやアプリを利用するとき
- 個人情報やクレジットカードを入力するとき
つまり「普段はオフでもいいが、セキュリティが不安なときだけオンにすればOK」です。
無料VPNが勝手にオンになるケースに注意
無料VPNアプリの中には、ユーザーに断りなく常時オンになるものもあります。これは安全性が低く、個人情報を収集されるリスクもあるため注意が必要です。信頼できる有料VPN(Millen VPN、Surfsharkなど)を使った方が安心です。
まとめ

VPNが勝手にオンになるのは、
- 自動接続や常時VPNの設定
- iPhoneやAndroidのプロファイル
- キャリアやセキュリティアプリの機能
といった理由がほとんどです。
不要なときはオフにし、必要なときだけオンにする使い分けを意識すると快適です。