
ノーログポリシーとは、VPNサービスなどがユーザーのインターネット活動に関するデータ(「ログ」と呼ばれる記録)を一切保存しないという約束のことです。簡単に言うと、あなたがどのウェブサイトにアクセスしたか、何をしたかという記録を全く残さないという方針です。
目次
ログとは?

普段インターネットを使っていると、あなたがどのサイトにアクセスしたか、どのページを見たかなどの情報が、インターネットサービス提供者(ISP)や一部のウェブサイトによって記録されることがあります。この記録が「ログ」と呼ばれます。
VPNは、このようなログを外部に見られないようにしてくれますが、VPNサービス自体があなたの活動を記録している可能性もあります。たとえば、あなたがどのサイトを見たかや、どのIPアドレスから接続したかといった情報を記録することができるのです。
ノーログポリシーを掲げているVPNサービスは、ユーザーのインターネット活動に関するデータを一切保存しないと約束しています。つまり、VPNを使っても、VPN提供者側があなたのデータを記録していないので、もし誰かがその情報を要求しても、そもそも提供するデータがないということになります。
ノーログポリシーはなぜ重要?
プライバシー保護の観点から、ノーログポリシーがあると、誰にもあなたのインターネット活動が追跡される心配がないという安心感があります。たとえば、政府機関やハッカーがVPN提供者にデータを要求しても、記録がなければ何も渡すことができません。
ノーログポリシーがない場合の5つのリスク

ノーログポリシーがない場合、いくつかのプライバシーリスクが生じる可能性があります。VPNを使っていても、ログが保存されると、あなたのオンライン活動が追跡され、第三者に漏れる可能性があります。
1. オンライン活動が追跡されるリスク:
VPNプロバイダーがログを保存していると、どのウェブサイトを訪問したか、何をダウンロードしたか、どこから接続しているかといった情報が記録されます。これらのデータは、あなたの行動を詳細に追跡するために使われる可能性があります。
2. データが第三者に渡るリスク:
保存されたログは、次のような状況で第三者に渡ることがあります:
政府機関:一部の国では、政府機関がVPNプロバイダーに対し、ユーザーのデータを提出するよう法的に要求することがあります。もしログが保存されていれば、これらのデータが渡されてしまいます。
ハッキングやデータ漏洩:プロバイダーのシステムがハッキングされた場合、保存されているユーザーログが盗まれる可能性があります。このデータが悪用されることで、個人情報が漏れるリスクが高まります。
3. マーケティングに利用されるリスク:
一部のVPNサービスがログを保存する理由として、ユーザーのデータを第三者に売ることがあります。これにより、あなたのオンライン行動が広告会社などに渡り、ターゲット広告などに使われる可能性があります。例えば、訪れたウェブサイトや検索した内容に基づいて、特定の広告を表示されることがあります。
4. 匿名性が失われるリスク:
VPNの主な目的は、インターネットでの匿名性を保つことです。しかし、ログが保存されていると、万が一データが流出したり、要求に応じて提出された場合、あなたの正体や行動が明らかになることがあります。つまり、VPNを使っていても、本来得られるはずの匿名性がなくなる可能性があります。
5. 法的問題に巻き込まれるリスク:
もし、保存されたログが政府や法律機関に提出された場合、過去のインターネット活動に基づいて法的トラブルに巻き込まれる可能性があります。たとえば、特定のウェブサイトへのアクセスやコンテンツのダウンロードが問題視されることがあります。
ノーログポリシーがないリスクまとめ
ノーログポリシーがないと、あなたのインターネット活動が記録され、第三者に追跡・提供されるリスクがあります。
プライバシーの喪失や、マーケティング利用、法的トラブルなどに巻き込まれる危険性が高まります。
ノーログポリシーがあるおすすめの安全VPNは?

VPNを使っているのに、こうしたリスクが残るのは本末転倒です。安全にインターネットを使うためには、ノーログポリシーをしっかり守っているVPNサービスを選ぶことが大切です。
VPN LABOでは、人気VPNが安全に使えるかどうかを調査しています。ノーログポリシーがあるか、運営会社、通信の暗号化の強度などを考慮して、安全に使えるおすすめのVPNを紹介しています。
こちらの記事をぜひ参考にしてください。