
中国へ出張することが決まったものの、「現地で普通に仕事ができるのか」「GoogleやGmailは使えるのか」「会社のパソコンを持って行って問題ないのか」と不安に感じている方も多いと思います。
中国出張では、パスポートや航空券、ホテルの手配だけでなく、ネット環境や仕事用PC、スマートフォン、決済手段まで事前に準備しておくことが重要です。 日本では当たり前に使えているGoogle、Gmail、LINEなども、中国ではそのまま利用できないことがあります。
特にビジネスでの滞在では、「連絡が取れない」「クラウド上の資料を開けない」「Web会議に参加できない」といったトラブルが起きると、仕事そのものに影響します。さらに、中国ではネット規制だけでなく、会社の機密情報の扱いや撮影、情報収集などにも注意が必要です。
とはいえ、必要以上に身構える必要はありません。中国出張で注意すべきポイントを事前に把握し、日本にいるうちに通信環境やアプリ、仕事用端末の準備を済ませておけば、現地でも落ち着いて対応できます。
この記事では、初めて中国へ出張する方にもわかりやすいように、中国出張の注意点を、ネット・VPN・eSIM・会社PC・反スパイ法・入国手続き・持ち物までまとめて解説します。
特にVPNLABOでは、中国で実際に仕事をする場面を想定しながら、「現地に着いてから困らないために、日本で何を準備しておけばよいのか」という視点を重視して紹介していきます。
中国出張では旅行以上に「仕事を止めない準備」が重要

中国出張では、一般的な海外旅行とは少し違った準備が必要です。
旅行であれば、地図アプリが使えなかったり、SNSにつながりにくかったりしても、別の方法を探しながら対応できることがあります。一方、出張ではネットにつながらないだけで、取引先への連絡や資料の確認、Web会議などに影響する可能性があります。
特に中国では、日本とインターネット環境が異なる点に注意が必要です。また、会社PCやスマートフォンに保存している業務データ、現地での決済方法なども、出発前に確認しておいた方が安心です。
中国出張の準備で意識したいのは、単に「必要なものを持って行く」ことではありません。
現地に到着してからも普段どおり仕事を進められる環境を、日本にいる間に作っておくことが重要です。
ここでは、初めて中国へ出張する方が特に確認しておきたい3つのポイントを紹介します。
中国では日本と同じネット環境を使えない

中国出張で最初に確認しておきたいのが、インターネット環境です。
中国ではインターネット規制が行われており、日本で普段使っているGoogle系サービスやLINE、SNSなどの一部サービスに、中国本土の一般的なインターネット回線からそのままアクセスできないことがあります。
旅行中であれば多少不便に感じる程度で済むケースでも、仕事では大きな問題になることがあります。
たとえば、普段の業務でGmailやGoogle Driveを利用している場合、現地でアクセスできなければメールの確認や資料の共有ができません。Google Calendarでスケジュールを管理している場合も同様です。
また、取引先や日本の同僚との連絡にLINEを使っている場合、連絡手段が突然使えなくなることも考えておく必要があります。
そのため、中国出張では出発前に、
- 普段仕事で利用しているサービスが中国でも使えるか
- どの通信方法を利用するか
- VPNなどの対策が必要か
- メインの通信手段が使えない場合にどうするか
を確認しておくことが大切です。
特に注意したいのが、「ホテルにWi-Fiがあるから大丈夫」と考えてしまうことです。
中国のホテルWi-Fiに接続できても、その回線が中国国内の一般的なインターネット回線であれば、ネット規制の影響を受ける可能性があります。
Wi-Fiにつながることと、日本と同じWebサービスを利用できることは別の問題です。
出張先で仕事に必要なサービスが使えず困らないよう、通信環境は日本にいる間に準備しておきましょう。
会社PC・スマホ・機密情報の扱いにも注意が必要

中国へ出張するときは、ネット環境だけでなく、仕事用のPCやスマートフォン、そこに保存されているデータの扱いにも注意が必要です。
普段会社で使っているノートPCには、メールや社内資料、顧客情報、取引先とのやり取りなど、さまざまな業務情報が保存されていることがあります。
そのため、「いつものPCをそのまま持って行けばいい」と考えるのではなく、まずは勤務先の海外出張時のセキュリティルールを確認しましょう。
会社によっては、
- 海外出張専用のPCを利用する
- 必要最低限のデータだけを持ち出す
- 特定のクラウドサービスを利用しない
- 公共Wi-Fiへの接続を禁止する
- 会社指定のVPNを利用する
といったルールが決められていることがあります。
個人の判断でVPNや通信サービスを導入する前に、会社側の規程を確認しておくことも大切です。
また、仕事に必要な資料のすべてをオンライン上だけに置いておくのもおすすめできません。
ネット接続に問題が起きても最低限の仕事を進められるように、社内ルールの範囲内で必要な資料をオフラインでも確認できる状態にしておくと安心です。
ただし、機密情報を必要以上に端末へ保存するのは避けた方がよいでしょう。
「中国で仕事に必要なものは準備する。ただし、必要のない情報までは持ち込まない」
という考え方が基本です。
ネット・決済・連絡手段はバックアップを用意する

中国出張では、一つの方法だけに頼らないことも重要です。
たとえば、スマートフォンの通信をeSIMだけに頼っていると、接続トラブルが起きたときに連絡手段まで失ってしまう可能性があります。
仕事でインターネット接続が欠かせない場合は、
メインの通信手段+トラブル時のバックアップ
という形で準備しておくと安心です。
たとえば、メインは中国対応のeSIMを利用し、必要に応じて海外ローミングやポケットWi-Fiを予備として使える状態にしておく方法があります。
VPNについても同様です。
日本では有名で使いやすいVPNでも、中国では接続が不安定になることがあります。中国のネット規制は状況が変わることがあるため、「有名なVPNを1つ入れておけば必ず大丈夫」とは限りません。
特に重要な商談やオンライン会議を予定している場合は、事前に接続方法を確認し、別の通信手段も準備しておくと安心です。
決済についても一つの方法に頼り切らない方がよいでしょう。
中国ではAlipayやWeChat Payなどのスマホ決済が広く使われていますが、アプリの設定や決済時の通信状況などによって、予定どおり利用できない可能性もあります。
クレジットカードや現金など、別の支払い方法も用意しておくと、急なトラブルにも対応しやすくなります。
連絡手段も同じです。
LINEしか連絡方法を知らない状態ではなく、WeChatやメール、電話など、複数の連絡方法を確認しておくと安心です。
中国出張では、すべてのトラブルを完全に防ぐ必要はありません。
「一つが使えなくても、別の方法で仕事を続けられる状態にしておく」ことが大切です。
この考え方で準備しておけば、現地で通信や決済のトラブルが起きても、落ち着いて対応しやすくなります。
中国出張前に必ず確認したい7つの注意点

中国出張では、現地に着いてから対応しようとすると難しいことがあります。
特にネット環境やVPN、スマホ決済アプリなどは、日本にいる間に準備しておいた方がスムーズです。 会社PCのデータ管理や入国条件なども、出発直前になって慌てないよう早めに確認しておきましょう。
ここでは、中国出張前に最低限チェックしておきたい7つの注意点を紹介します。
Google・Gmail・LINEなどが使える通信環境を準備する

中国出張で特に注意したいのが、インターネット環境です。
中国本土ではネット規制が行われているため、中国のホテルWi-Fiや一般的な現地回線に接続しただけでは、Google検索やGmail、Google Drive、YouTube、LINEなど、日本で普段使っているサービスの一部にアクセスできないことがあります。
出張の場合、単に「SNSが見られなくて不便」というだけではありません。
たとえば、Gmailで取引先と連絡している、Google Driveに商談資料を保存している、Google Calendarで予定を管理している、といった場合は、ネット環境を準備していないと業務そのものに支障が出る可能性があります。
まずは出発前に、普段仕事で使っているサービスを書き出し、中国でも利用できる通信方法を準備しておきましょう。
海外ローミングや中国向けeSIMの中には、中国本土でもGoogleやLINEなどを利用できるものがあります。また、中国のホテルWi-Fiや現地回線を利用する場合は、中国で接続実績のあるVPNを準備する方法もあります。
注意したいのは、「Wi-Fiにつながる=GoogleやLINEも使える」というわけではないことです。
ホテルに無料Wi-Fiがあっても、中国国内の一般的な回線であればネット規制の影響を受ける可能性があります。
中国出張では、「ネットにつながるか」だけでなく、**「仕事で必要なサービスまで使えるか」**を確認して通信手段を選びましょう。
中国でGoogleが使えない理由や、Google検索・Gmail・Googleマップなどを利用する方法については、「中国でGoogleが使えない原因と対処法」で詳しく解説しています。
VPNやeSIMは日本にいる間に設定しておく

VPNやeSIMを利用する予定なら、中国に到着してからではなく、日本にいる間に設定を済ませておくのがおすすめです。
特にVPNは、中国国内に入ってから公式サイトへアクセスしたり、アプリをダウンロードしたりすることが難しくなる場合があります。
そのため、出発前に、
契約 → アプリのインストール → ログイン → 接続方法の確認
まで済ませておくと安心です。
eSIMについても同じです。
事前に購入してスマートフォンへ追加し、現地到着後にどの回線へ切り替えるのか確認しておけば、中国の空港に着いてから慌てずに済みます。
仕事で通信が欠かせない方は、説明書や設定方法をスクリーンショットで保存しておくのも便利です。ネットにつながらない状態では、設定方法そのものを検索できないこともあるためです。
また、VPNは「日本で有名だから中国でも使える」とは限りません。
中国ではVPNの接続状況が変化することがあり、日本やほかの国では問題なく使えるサービスでも、中国では安定しない場合があります。
VPNLABOでは、中国での接続テストや速度テストを重視しています。中国出張用にVPNを選ぶ場合は、料金や知名度だけでなく、中国で実際に接続できるか、設定しやすいか、困ったときにサポートを受けられるかまで確認して選ぶことが大切です。
中国で使うVPNをまだ決めていない方は、「中国で使えるVPNの選び方」で、中国での接続状況や使いやすさを比較しています。
なお、VPNは通信経路を保護するためのもので、ウイルスやマルウェア対策とは役割が異なります。仕事用端末を持ち込む場合は、VPNだけでなく端末側のセキュリティ対策もあわせて確認しておきましょう。
仕事用PC・スマホに必要以上のデータを入れない

会社のノートPCやスマートフォンを中国へ持って行く場合は、中にどのようなデータが保存されているかも確認しておきましょう。
普段使っている仕事用PCには、取引先の情報や社内資料、メール、顧客データなどが保存されていることがあります。
中国出張だからといって、必ず特別な端末を用意しなければならないわけではありません。ただ、業務に必要のない機密情報まで大量に持ち歩く必要もありません。
まず確認したいのは、勤務先の海外出張時における情報セキュリティのルールです。
会社によっては、海外出張専用PCの利用、データの持ち出し制限、公共Wi-Fiへの接続禁止、会社指定VPNの使用などが定められている場合があります。
自己判断で設定を変更したり、個人契約のサービスを会社PCへインストールしたりする前に、情報システム部門などへ確認しておきましょう。
仕事に必要な資料についても、社内ルールに反しない範囲でオフラインでも確認できるようにしておくと便利です。
必要なデータは使える状態にする一方で、必要のない機密情報は持ち込まない。
このバランスを意識して準備しておくことが大切です。
また、VPNを使っていても、ウイルスやマルウェア、不正なファイルなどから端末そのものを守れるわけではありません。
個人PCや個人スマホを仕事でも利用する場合は、OSやブラウザを最新の状態にしたうえで、セキュリティソフトなど端末側の対策も出張前に確認しておくと安心です。
VPNとセキュリティソフトの役割の違いについては、後ほど詳しく解説します。
※会社支給のPCやスマートフォンでは、個人の判断でソフトを追加せず、勤務先のセキュリティルールに従ってください。
Alipay・WeChatなど必要なアプリを準備する

中国では、Alipay(支付宝)やWeChat Pay(微信支付)などのスマホ決済が広く利用されています。
日本のクレジットカードが使えるホテルや店舗もありますが、小さな店舗やタクシーなどではスマホ決済の方が利用しやすい場面もあります。
そのため、中国出張前にAlipayやWeChatをインストールし、必要な登録やカード設定を済ませておくと便利です。
取引先との連絡にWeChatを指定されるケースもあるため、決済だけでなくビジネス上の連絡手段として必要になる可能性もあります。
ほかにも、タクシー移動にDiDi、地図確認にAmap(高徳地図)など、中国で便利なアプリがあります。
ここでもポイントは、現地に着いてから準備しないことです。
アカウント登録時にSMS認証などが必要になるサービスもあるため、日本にいる間にインストールして一度起動し、ログインできる状態まで確認しておきましょう。
また、スマホ決済だけに完全に依存するのではなく、利用可能なクレジットカードや必要最低限の現金も準備しておくと、決済トラブルが起きたときに安心です。
ビザ・パスポート・入国手続きを確認する
中国出張では、ネット環境だけでなく入国条件も必ず最新情報を確認してください。
2026年8月時点では、日本の一般旅券を持つ人が商業・観光・親族訪問・交流訪問・30日以内のトランジットを目的として中国へ入国する場合、30日以内の滞在についてビザ免除措置が実施されています。現在公表されている期限は2026年12月31日までです。(日本国大使館)
一般的な短期出張であれば「商業」目的に該当するケースがありますが、すべての仕事目的の渡航がビザ免除になるわけではありません。
中国国内で就労する場合や、ビザ免除の対象に当てはまらない活動を行う場合などは、適切なビザが必要になることがあります。
そのため、
「30日以内だから何をしに行ってもビザはいらない」
と考えないようにしましょう。
また、ビザ免除制度や入国手続きは今後変更される可能性があります。特に2026年末以降に出張する場合は、この記事の情報だけで判断せず、中国大使館・総領事館や外務省などの最新情報を確認してください。
パスポートの有効期限についても、航空会社や会社側の出張規程を含めて早めに確認しておくと安心です。
中国国内線を使うならモバイルバッテリーの3C認証を確認する

中国出張で北京・上海・広州・深圳など複数都市を移動する場合、中国国内線を利用することがあります。
その際に注意したいのがモバイルバッテリーです。
中国民用航空局は2025年6月28日から、3C(CCC)認証マークがない、マークが不鮮明、またはリコール対象となっているモバイルバッテリーについて、中国国内線への持ち込みを禁止しています。(中国民用航空局)
3Cとは、中国の製品安全に関する強制認証制度「China Compulsory Certification」のことです。
ここで間違えやすいのが、規制の対象です。
この3C認証に関する措置は、中国民用航空局の発表では**中国国内線(境内航班)**を対象としています。そのため、「日本から中国へ行く国際線に乗るだけで、3Cマークがないモバイルバッテリーを一律に持ち込めない」という意味ではありません。(中国民用航空局)
一方で、中国到着後に上海から北京、北京から深圳といった国内線へ乗り継ぐ場合は注意が必要です。
出張先で国内線を利用する予定がある方は、持参するモバイルバッテリーの3Cマークが確認できるか、リコール対象になっていないかを出発前に確認しておきましょう。
なお、モバイルバッテリーには3C以外にも航空会社ごとの持ち込みルールがあります。実際に搭乗する航空会社の最新規定もあわせて確認してください。
反スパイ法・撮影・情報収集に注意する

中国出張では、仕事上の撮影や情報収集にも注意が必要です。
中国では反スパイ法(反間諜法)をはじめ、国家安全に関係する複数の法律が施行されています。
外務省は、中国では「スパイ行為」の対象となり得る行為が幅広く、国家秘密やインテリジェンスなどとみなされる情報の取得・保有・提供のほか、軍事施設などへの立ち入りや撮影、無許可での測量・地理情報の収集などにも注意するよう呼びかけています。(安全情報提供サイト)
とはいえ、通常の中国出張そのものを必要以上に怖がる必要はありません。
大切なのは、「仕事だから何を調べても、何を撮影しても問題ない」と考えないことです。
たとえば工場訪問や市場調査を行う場合でも、撮影してよい場所なのか、取得してよい情報なのかを現地の取引先や勤務先に確認してから行動した方が安心です。
特に軍事施設や政府関連施設、国境管理施設のほか、空港・港・鉄道関連施設など一部の公共施設では、興味本位で写真を撮らないよう注意が必要です。外務省も、撮影対象が国家機密に関係すると判断された場合には問題となる可能性があるとして注意を呼びかけています。(安全情報提供サイト)
また、現地でアンケート調査、地理情報の収集、設備の撮影など通常の出張とは異なる業務を予定している場合は、個人で判断せず、会社の法務・コンプライアンス担当者や現地法人などに事前確認しておくことをおすすめします。
中国出張では、こうした7つのポイントを日本にいる間に確認しておけば、現地に到着してから慌てる場面をかなり減らせます。
特にネット環境については、到着後の仕事に直結します。次からは、中国でGoogleやGmail、LINEなどが使えない理由と、出張前にどのような通信環境を準備すればよいのかを詳しく見ていきます。
中国出張ではGoogle・Gmail・LINEが使えないことがある

中国出張でネット環境を準備するときに、まず知っておきたいのが「インターネットにつながれば、日本と同じサービスを使えるわけではない」という点です。
中国本土では独自のインターネット規制が行われており、一般的な中国国内の回線では、GoogleやGmail、LINEなど日本で普段使っているサービスの一部にアクセスできません。2026年8月時点でも、Google系サービスやLINEなどへのアクセス制限は続いています。 (中国VPN比較探求サイト〜VPN LABO〜)
旅行であれば「LINEが使えない」「Google検索ができない」といった不便で済むこともありますが、出張ではメール、資料共有、スケジュール確認などができなくなり、仕事そのものに影響する可能性があります。
中国へ出発する前に、自分が普段どのサービスを使って仕事をしているのか確認しておきましょう。
中国のネット規制「グレート・ファイアウォール」とは

中国では、海外のWebサイトやアプリへのアクセスを制限する大規模なインターネット規制が行われています。
一般的には、この仕組みを「グレート・ファイアウォール(Great Firewall)」と呼ぶことがあります。
難しい仕組みまで覚える必要はありません。
中国出張者にとって重要なのは、中国本土の一般的なインターネット回線を利用すると、日本で使えていた一部の海外サービスへアクセスできなくなることがあるという点です。
たとえば、中国のホテルでWi-Fiに接続すると、
「Wi-Fiのアンテナは立っているのにGoogleが開かない」
「Webサイトは見られるのにGmailだけ読み込めない」
「LINEのメッセージが送れない」
といったことがあります。
これはWi-Fiそのものが故障しているとは限りません。
ホテルWi-Fiや空港Wi-Fi、中国国内の一般的なSIMなども、中国国内の回線を利用していればネット規制の影響を受ける可能性があります。
そのため、中国出張では、
「ホテルに無料Wi-Fiがあるからネットの準備は必要ない」
と考えない方がよいでしょう。
中国のネット規制の仕組みや、使えないサイト・アプリについて詳しく知りたい方は、中国のネット規制について詳しく解説した記事も参考にしてください。
Google・Gmail・Google Driveなど仕事で使うサービスを確認する

中国出張では、特にGoogle系サービスを仕事で利用している方は注意が必要です。
中国本土の一般的な回線では、Google検索だけでなく、GmailやGoogle Driveなど多くのGoogle系サービスがそのままでは利用できません。
普段の仕事を少し思い返してみてください。
メールはGmail、予定管理はGoogle Calendar、商談資料はGoogle Drive、資料作成はGoogleドキュメントやスプレッドシート、といった使い方をしている方も多いと思います。
日本にいるとそれぞれ別のサービスという意識が薄いかもしれませんが、中国出張ではGoogle系サービスがまとめて使えなくなる可能性を考えておく必要があります。
たとえば、取引先との打ち合わせ直前にGoogle Driveから資料を開こうとしてアクセスできなければ、仕事に支障が出てしまいます。
そのため、出発前に普段の業務で使っているサービスを一度確認しておきましょう。
特に、
- Gmail
- Google Drive
- Google Calendar
- Googleドキュメント・スプレッドシート
- Google Meet
- Googleマップ
- Google検索
などを日常的に使っている場合は、中国で利用する通信方法を事前に決めておくことが大切です。
会社のルール上問題がなければ、重要な資料をオフラインでも確認できる状態にしておくと、通信トラブルが起きたときの備えにもなります。
LINE以外の連絡方法も準備しておく

日本の同僚や家族との連絡にLINEを使っている方も多いと思います。
でも、中国本土ではLINEもネット規制の対象となっており、一般的な中国国内の回線ではそのまま利用できないことがあります。
中国対応のeSIMや海外ローミング、VPNなどを利用することでLINEを使える場合がありますが、出張ではLINEだけを唯一の連絡手段にしないことも大切です。
たとえば、
「中国到着後はLINEで連絡します」
と日本側の担当者と決めていたのに、現地で通信トラブルが起きてLINEがつながらなければ、連絡する方法がなくなってしまいます。
そのため、取引先や日本の会社とは、メールや電話など別の連絡手段も確認しておきましょう。
中国の取引先との連絡では、WeChat(微信)が使われることもあります。
出張先で必要になることが分かっている場合は、日本にいる間にアプリのインストールやアカウントの準備を済ませておくとスムーズです。
また、「LINEそのものにこだわらず、別のアプリでも連絡できればよい」という方は、中国でLINEの代わりに使えるアプリも参考にしてください。
出発前に実際の仕事環境を確認しておく

中国出張では、「VPNを契約した」「eSIMを買った」というだけで準備を終わらせないことも重要です。
できれば日本にいる間に、中国で使う予定のスマートフォンやPCで、実際の仕事環境を一通り確認しておきましょう。
たとえば、
- VPNアプリにログインできるか
- eSIMがスマートフォンに追加されているか
- Gmailや会社メールのアカウントにログインできるか
- Google Driveなど必要なクラウドサービスへアクセスできるか
- Web会議用アプリにログインできるか
- 2段階認証が必要になった場合に対応できるか
- 取引先や日本側の緊急連絡先が分かるか
といった点です。
特に注意したいのが2段階認証です。
普段使っているサービスへ中国からログインした際、SMSや認証アプリによる本人確認を求められることがあります。日本の電話番号でSMSを受信できるのか、認証アプリを利用できるのかなども確認しておくと安心です。
また、VPNを利用する予定なら、アプリをインストールしただけではなく、ログイン方法や接続先の変更方法なども一度確認しておきましょう。
中国では、日本で有名なVPNだからといって必ず安定して使えるとは限りません。規制状況によって接続しにくくなることもあるため、VPNLABOでは料金だけでなく、中国での接続テストや速度テストも重視しています。
重要な商談やWeb会議がある場合は、一つの通信方法だけに頼らず、eSIM・ローミング・ポケットWi-Fiなど別の接続手段も用意しておくと、トラブル時に対応しやすくなります。
中国出張のネット対策で大切なのは、「ネットにつながること」ではなく、「現地でも仕事に必要なサービスを使える状態にしておくこと」です。
出発前に実際の業務をイメージしながら確認しておけば、中国に到着してから「メールが見られない」「資料を開けない」と慌てる可能性を減らせます。
中国出張のネットはeSIM・海外SIM・ローミング・Wi-Fi・VPNのどれがいい?

中国出張のネット環境を準備しようとすると、eSIM、海外SIM、海外ローミング、ポケットWi-Fi、VPNなど選択肢が多く、「結局どれを選べばいいの?」と迷う方も多いと思います。
結論からいうと、スマホ中心ならeSIM・海外SIM・ローミング、PCをよく使うならテザリングやポケットWi-Fiが使いやすいです。
さらに、中国本土の一般的な回線やホテルWi-Fiを利用する場合は、必要に応じて中国対応VPNも準備します。
それぞれ役割が違うため、「どれか1つだけ選べばいい」と考えるより、自分の出張スタイルに合わせて組み合わせるのがおすすめです。
| 通信方法 | 特徴 | 中国出張で向いている人 |
|---|---|---|
| eSIM | SIMカードを差し替えずに通信プランを追加できる | eSIM対応スマホを使う短期出張者 |
| 海外SIM | 中国対応の物理SIMへ差し替えて利用する | eSIM非対応スマホを使う人 |
| 海外ローミング | 日本のSIMをそのまま中国で利用する | 設定を簡単に済ませたい人 |
| ポケットWi-Fi | PCや複数端末をまとめて接続しやすい | PC作業が多い人・複数人で利用する人 |
| ホテルWi-Fi | 無料で利用できることが多い | 補助回線として使いたい人 |
| VPN | 接続中のネット回線上で利用する | Googleなどへのアクセスや通信保護が必要な人 |
特に中国では、「通信できるか」と「GoogleやLINEを使えるか」は別に考える必要があります。
中国向けのeSIM・海外SIM・ローミングの中には、海外のネットワークを経由することでGoogleやLINEなどを利用できるものがあります。一方、すべての商品・プランが同じ仕組みではありません。
出張用に選ぶ場合は、料金やデータ容量だけでなく、Gmail、Google Drive、LINEなど仕事で必要なサービスを利用できるかまで確認しておきましょう。
スマホだけならeSIM・海外SIM・ローミングが手軽

中国出張中のインターネット利用がスマートフォン中心なら、eSIM・海外SIM・海外ローミングの3つが使いやすい選択肢です。
この3つは似ていますが、利用方法が少し違います。
eSIMは、物理的なSIMカードを差し替えず、スマートフォン本体に通信プランを追加する方法です。
日本にいる間に購入・設定できるため、中国到着後に回線を切り替えれば利用できます。SIMカードを紛失する心配もなく、eSIM対応スマホを持っている方には使いやすい方法です。
一方の海外SIMは、中国で利用できる物理SIMカードをスマートフォンへ差し込んで使います。
eSIMに対応していないスマートフォンでも利用できる商品が多いため、
「自分のスマホはeSIMに対応していない」
という方には有力な選択肢です。
ただし、SIMを差し替えている間は日本で普段使っているSIMを取り外すことになる場合があります。日本の電話番号でSMS認証を受ける必要がある方は、デュアルSIMに対応しているかなども確認しておくと安心です。
もう一つが海外ローミングです。
海外ローミングは、日本で契約している携帯電話会社のSIMをそのまま使って、中国で通信する方法です。
対応プランであれば新しいSIMを購入する必要がなく、普段の電話番号を維持したまま利用できるため、設定の簡単さでは大きなメリットがあります。
数日程度の短期出張なら、海外ローミングだけで十分なこともあります。
それぞれを簡単に分けると、
eSIM対応スマホを使っている
→ eSIM
eSIM非対応スマホを使っている
→ 海外SIM
新しいSIMやeSIMを設定したくない
→ 海外ローミング
と考えると選びやすいでしょう。
ただし、中国向けeSIMや海外SIMであっても、必ずGoogleやLINEが利用できるとは限りません。
商品によって通信経路や仕様が異なるため、購入前に**「中国本土でGoogle・Gmail・LINEなどを利用できるか」**を確認してください。
PCも使うならテザリングかポケットWi-Fi

中国出張では、スマートフォンだけでなくノートPCを使う方も多いと思います。
メールを確認する程度ならスマホだけでも対応できますが、
- Gmailや会社メールをPCで確認する
- Google Driveから資料をダウンロードする
- 大容量ファイルを送受信する
- クラウド上で資料を編集する
- Web会議へ参加する
といった仕事をする場合は、PCでも安定してネットにつながる環境を用意しておきたいところです。
手軽なのは、eSIM・海外SIM・海外ローミングを利用しているスマートフォンからテザリングする方法です。
テザリングとは、スマートフォンを簡易的なWi-Fiルーターとして使い、PCやタブレットをインターネットにつなぐ機能です。
スマホとPCだけで済むため、荷物を増やしたくない中国出張には向いています。
ただし、契約しているeSIMや海外SIMによってはテザリングに制限があったり、利用できるデータ容量が少なかったりする場合があります。
PCで長時間仕事をする予定なら、申し込み前にテザリングの可否とデータ容量を確認しておきましょう。
一方、
- PCを長時間使う
- スマホ・PC・タブレットをまとめて接続する
- 複数人で同じ回線を利用する
といった出張では、ポケットWi-Fiが便利です。
スマートフォンのバッテリー消費を抑えやすく、複数の端末をまとめて接続できるのもメリットです。
ただし、中国向けポケットWi-Fiも商品によって仕様が違います。
GoogleやLINEなどを利用できるプランなのか、別途VPNが必要なのかまで確認して選びましょう。
ホテルWi-Fiだけに頼るのはおすすめしない

中国のホテルでは無料Wi-Fiを利用できるところが多いため、
「日中は会社にいて、夜はホテルに戻るだけだからホテルWi-Fiで十分では?」
と思う方もいるでしょう。
でも、仕事でネット接続が欠かせないのであれば、ホテルWi-Fiだけを唯一の通信手段にするのはおすすめしません。
まず、中国のホテルWi-Fiも中国国内の一般的なネット回線を利用している場合は、ネット規制の影響を受けます。
つまり、
Wi-Fiには接続できているのにGmailが開かない
Google Driveから資料をダウンロードできない
といったことが起こる可能性があります。
さらに、ホテルによってWi-Fiの通信品質にも差があります。
宿泊者が多い時間帯に速度が低下したり、部屋の場所によって電波が弱かったりすることもあります。
重要なWeb会議の直前にホテルWi-Fiが不安定になれば、仕事にも影響します。
そのため、ホテルWi-Fiは、
「無料だから積極的に使う。ただし、使えなくても困らないように別の回線を持っておく」
くらいに考えておくのがおすすめです。
たとえば、
普段はeSIM
→ ホテルではWi-Fiを利用
→ ホテルWi-Fiが遅ければeSIMのテザリングへ戻す
という使い方なら柔軟に対応できます。
中国のホテルや公共Wi-Fiを利用するときの注意点については、この記事も参考にしてください。
VPNは「通信回線」ではなく規制対策・セキュリティ対策

eSIMや海外SIMとVPNを比較していると、
「VPNがあればSIMやWi-Fiはいらないの?」
と思う方もいるかもしれません。
でも、VPNはインターネット回線そのものではありません。
まず、
eSIM・海外SIM・海外ローミング・ポケットWi-Fi・ホテルWi-Fi
などを使ってインターネットへ接続し、その通信上でVPNを利用します。
イメージとしては、
eSIMやWi-Fi=インターネットへつながるための道路
VPN=その道路を走る通信を保護し、接続経路を変える仕組み
と考えると分かりやすいでしょう。
中国本土の一般的な回線やホテルWi-Fiでは、GoogleやGmail、LINEなどにアクセスできないことがあります。
中国で接続できるVPNを利用することで、こうしたサービスを利用できる場合があります。
また、VPNには通信内容を暗号化する役割もあります。
出張先のホテルや空港など、自分で管理していないWi-Fiを利用するときの通信保護にも役立ちます。
ただし、VPNを使えばPCやスマホのセキュリティ対策がすべて完了するわけではありません。
VPNは主に通信経路を保護するものです。
ウイルスやマルウェア、不正ファイルなどから端末を守るセキュリティソフトとは役割が異なります。
個人のPCやスマートフォンを中国出張でも利用する場合は、VPNだけでなく、OSやブラウザのアップデート、セキュリティソフトなど、端末側の対策も確認しておきましょう。
会社支給PCの場合は、自分の判断でVPNやセキュリティソフトを追加せず、勤務先のルールに従ってください。
セキュリティソフトについては、このあと「中国出張では会社PC・スマホ・機密情報の扱いに注意」の項目でも詳しく解説します。
また、VPNを選ぶときは、日本での知名度だけで判断しないことも大切です。日本やほかの国では問題なく使えるVPNでも、中国では接続が不安定になることがあります。
重要な出張なら通信手段を2つ用意すると安心

数日程度の出張であれば、eSIMや海外ローミングを1つ用意するだけでも問題なく過ごせることがあります。
一方、重要な商談やWeb会議がある出張では、通信手段を2つ用意しておくと安心です。
おすすめなのは、
メイン回線+バックアップ回線
という考え方です。
たとえば、
メイン:海外eSIM
バックアップ:日本のSIMの海外ローミング
という組み合わせなら、eSIMがうまく接続できない場合にローミングへ切り替えられます。
PCを頻繁に使うなら、
メイン:ポケットWi-Fi
バックアップ:スマホのeSIMまたは海外ローミング
という組み合わせもあります。
ほかにも、
日中:eSIM
ホテル:Wi-Fi+VPN
として、ホテルWi-Fiの状態が悪ければ再びeSIMへ切り替える使い方もできます。
重要なのは、同じ通信手段だけに依存しないことです。
特に、
- 中国から重要なWeb会議へ参加する
- 日本との連絡が途切れると困る
- GmailやGoogle Driveを仕事で頻繁に使う
- PCで長時間作業する
- 複数都市を移動する
- 初めて中国へ出張する
という方は、予備回線を準備しておくと安心感が大きく違います。
中国出張で迷った場合は、
スマホ中心・短期出張
→ eSIM、海外SIM、海外ローミング
eSIM非対応スマホ
→ 海外SIMまたは海外ローミング
PCも頻繁に使う
→ テザリングまたはポケットWi-Fi
ホテルWi-Fiや中国国内回線を使う
→ 必要に応じて中国対応VPN
重要な仕事がある
→ メイン回線+バックアップ回線
という基準で選ぶと分かりやすいでしょう。
中国出張では、通信費を少しでも安くすることだけを考えるより、「一つの通信方法が使えなくても仕事を続けられる状態」を作っておくことが重要です。
中国出張におすすめの通信サービスを目的別に紹介

ここまでeSIM・海外SIM・海外ローミング・ポケットWi-Fi・VPNの違いを紹介してきましたが、
「違いは分かったけれど、結局どのサービスを選べばいいの?」
という方もいると思います。
中国出張の場合、料金の安さだけで選ぶのではなく、GoogleやGmailなど仕事で必要なサービスを使えるか、設定しやすいか、トラブル時にサポートを受けられるかまで考えて選ぶことが大切です。
目安としては、次のように考えると選びやすくなります。
| 出張スタイル | おすすめの通信方法・サービス |
|---|---|
| スマホ中心の短期出張 | trifaなどの中国対応eSIM |
| eSIM非対応スマホ | 中国本土対応の香港SIM |
| 普段のSIMをそのまま使いたい | ahamo・楽天モバイルなどの海外ローミング |
| PCを頻繁に使う | グローバルWiFiの中国特別回線 |
| ホテルWi-Fiも使いたい | 中国で接続できるVPN |
| ネットが止まると仕事に支障が出る | eSIM+VPNなど2つを併用 |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
eSIMならtrifa|スマホだけで手軽に準備したい人向け

中国出張でeSIMを使いたい方なら、候補の一つがtrifa(トリファ)です。
trifaは海外用eSIMをアプリから購入・設定できるサービスで、200以上の国と地域に対応しています。
特に出張との相性がよいのが、Wi-Fiルーターを受け取ったり返却したりする必要がないことです。
日本にいる間にスマートフォンへeSIMを設定しておけば、中国到着後は回線を切り替えて利用できます。
さらに、trifaは24時間365日の日本語チャットサポートを提供しているため、初めてeSIMを使う方にも利用しやすいサービスです。法人向けの「trifa Business」もあり、eSIMの一括手配、利用明細の管理、法人一括請求などにも対応しています。 (トリファ)
実際に海外出張向けの法人サービスでは、テザリングにも対応しているため、スマートフォンだけでなくPCを接続して仕事をする使い方もできます。
そのため、
- 1人で中国へ出張する
- 3日~1週間程度の短期出張
- Wi-Fiルーターを持ち歩きたくない
- eSIMを初めて利用する
- 日本語サポートを重視したい
という方には使いやすい選択肢です。
ただし、中国向けeSIMはサービスによって通信経路が異なります。
「中国で通信できる」ことと「Google・Gmail・LINEなどを使える」ことは同じではありません。
購入するときは、中国向けプランの最新の対応状況を確認し、自分が仕事で利用するサービスにアクセスできるか確認してから申し込みましょう。
また、会社支給スマホの場合は、eSIMを自由に追加できない設定になっている場合があります。個人の判断で追加する前に、勤務先のルールも確認してください。
スマホがeSIM非対応なら中国本土対応の海外SIMも選択肢

スマートフォンがeSIMに対応していない場合は、中国本土でローミングできる香港の海外SIMも選択肢になります。
いわゆる「香港SIM」と呼ばれるもので、中国聯通香港(China Unicom Hong Kong)など、中国本土と香港の両方でデータ通信できる商品があります。中国聯通香港も、中国本土と香港でデータを利用できるプランを提供しています。 (CUniq eStore)
香港側の回線を経由して中国本土でローミングするタイプのSIMは、中国の一般的な現地SIMとは通信経路が異なるものがあります。
eSIMと比べるとSIMカードの差し替えが必要ですが、
「スマホがeSIMに対応していないけれど、Wi-Fiルーターは持ち歩きたくない」
という方には便利です。
一方で、海外SIMは商品によって利用日数、容量、開通方法がかなり違います。
特に注意したいのがSIMの開通方法です。
中国聯通香港のプリペイドSIMでは、中国本土でのローミングを含む一部の新規SIMについて、中国本土に入ってからでは開通できず、事前に指定された方法で開通する必要があると案内されています。 (CUniq US)
そのため、海外SIMを使う場合も中国到着後に初めて開封するのではなく、日本にいる間に開通方法やAPN設定を確認しておくことをおすすめします。
なお、eSIM対応スマホを使っている方なら、SIMの差し替えが不要なeSIMの方が初心者には分かりやすいでしょう。
以前は中国到着後にSIMを挿して開通できる商品が一般的でしたが、2026年8月以降、China Unicom Hong Kong系SIMは、中国本土内で初回アクティベーションできません。日本にいる間に開通してから出発してください。
海外ローミングならahamo・楽天モバイルが手軽

すでに海外ローミング対応のスマホプランを契約している方は、新しくeSIMや海外SIMを購入しなくても、そのまま中国で通信できる場合があります。
特に短期の中国出張で使いやすいのが、ahamoや楽天モバイルです。
ahamoは、中国本土を含む海外91の国・地域でデータ通信に対応しており、月間30GBまで追加料金なしで海外データ通信を利用できます。申し込みも不要です。 (ahamo)
出張のたびにeSIMを購入する必要がないため、
「普段からahamoを使っていて、1~2週間程度の中国出張へ行く」
という方にはかなり手軽です。
ただし、ahamoは海外で最初にデータ通信を利用した日から15日を超えると、海外での通信速度が最大128kbpsに制限されます。長期出張には注意が必要です。 (ahamo)
楽天モバイルも、対象国・地域では毎月2GBまで高速データ通信をプラン料金内で利用できます。2GBを超えた後は最大128kbpsとなります。 (楽天モバイル)
そのため、
数日間でメール・地図・メッセージを確認する程度
→ 楽天モバイル
PCへのテザリングなども含めてある程度データ容量を使う
→ ahamo
という考え方もできます。
すでにどちらかを契約している方なら、まず現在のプランで中国ローミングを利用できるか確認してみるとよいでしょう。
ただし、海外ローミングについても、GoogleやLINEなど特定サービスの利用可否を携帯会社が常に保証しているわけではありません。
中国出張でGmailやGoogle Driveなどが業務上欠かせない場合は、渡航前に最新の利用状況を確認し、必要なら別の通信手段も準備しておくと安心です。
PC作業が多いならグローバルWiFiの中国特別回線

中国出張でノートPCを頻繁に使うなら、グローバルWiFiの中国特別回線も有力な選択肢です。
グローバルWiFiでは、中国向けに通常回線とは別の「特別回線」プランを提供しています。
2026年8月時点では、Google、Gmail、Googleカレンダー、LINE、YouTubeなど、中国で通常アクセスが制限されているサービスについて、特別回線ならVPNの設定をしなくても利用できると案内しています。 (TownWiFi FAQs)
これは中国出張では大きなメリットです。
通常のVPNの場合、
「Wi-Fiへ接続する」
↓
「VPNアプリを起動する」
↓
「VPNサーバーへ接続する」
という作業が必要ですが、グローバルWiFiの中国特別回線なら、ルーターへ接続するだけで利用できます。
そのため、
- PCで長時間仕事をする
- スマホ・PC・タブレットをまとめて接続する
- VPNの設定に自信がない
- 複数人で同じ回線を使う
- Web会議を予定している
という出張には使いやすいでしょう。
2026年8月時点では4Gの容量別プランだけでなく、5G無制限の中国特別回線プランも提供されています。 (町WiFi)
料金はeSIMや海外SIMより高くなりやすいものの、仕事で通信量を多く使う方にとっては、料金より安定した通信環境を確保できることの方が重要な場合もあります。
また、法人向けの「グローバルWiFi for Biz」でも中国特別回線を利用できます。
ホテルWi-Fiも使うなら中国で接続できるVPNを準備

eSIMや海外ローミングを利用する場合でも、ホテルへ戻ったら無料Wi-Fiを使いたいという方は多いでしょう。
その場合に準備しておきたいのが、中国で接続できるVPNです。
たとえば、
外出中
→ eSIM・海外ローミング
ホテル
→ ホテルWi-Fi+VPN
と使い分ければ、eSIMのデータ容量を節約しながらPCで仕事ができます。
ただし、中国ではどのVPNでも安定して使えるわけではありません。
日本では有名なVPNでも中国では接続できないことがあり、反対に中国向けに接続方法を工夫しているVPNの方が安定するケースもあります。
VPNLABOが2026年8月に中国国内で行っている接続テストでは、UCSS、12VPN、良之助VPN、MillenVPN、カベネコVPNなどが高速な結果を出しています。一方、NordVPNやPureVPNなど、その時点では接続できなかったVPNもあります。
総合ランキングでは、料金・使いやすさ・接続状況・同時接続台数などを含めてSurfsharkを1位、速度を特に重視する場合はUCSSを高く評価しています。
中国出張の場合は、
設定のしやすさ・料金とのバランスを重視
→ Surfsharkなど
料金より速度・安定性を重視
→ UCSSなど
という選び方ができます。
ただ、中国のVPN接続状況は変化することがあります。
そのため、この記事で紹介したVPNをそのまま契約するのではなく、出発直前に最新の中国接続テストを確認してから選ぶことをおすすめします。
VPNLABOでは、中国国内から実際に接続・速度テストを行い、最新の結果を更新しています。
詳しくは「中国で今使える・使えないVPN一覧」をご覧ください。
滞在日数から選びたい場合は、「中国の滞在期間別おすすめVPN」も参考になります。
迷ったら「eSIM+VPN」の組み合わせが使いやすい

ここまで紹介したサービスの中から一つだけ選ぶ必要はありません。
中国出張ではむしろ、用途が違うサービスを2つ組み合わせる方が実用的です。
特に1人で中国へ出張する場合に使いやすいのが、
外出中:trifaなどの中国対応eSIM
ホテル:Wi-Fi+中国対応VPN
という組み合わせです。
外ではスマートフォンだけで通信でき、ホテルに戻ったらWi-Fiを利用することでeSIMのデータ容量を節約できます。
PCを多く使うなら、
メイン:グローバルWiFi中国特別回線
バックアップ:スマートフォンの海外ローミング
という組み合わせもあります。
反対に、2~3日程度の短い出張で、スマートフォンからメールや地図を確認する程度なら、現在契約しているahamoや楽天モバイルの海外ローミングだけで足りるケースもあります。
中国出張で通信方法を選ぶときは、
「一番安いサービスはどれか」ではなく、「自分の仕事が止まらない組み合わせはどれか」
を基準に考えてみてください。
重要な商談やWeb会議を予定しているのであれば、多少費用が増えても、メイン回線とは別の通信手段を用意しておく方が安心です。
中国出張でVPNを使うときの注意点

中国出張でGoogleやGmail、LINEなどを利用するために、VPNを準備しようと考えている方も多いと思います。
VPNは中国出張で便利なサービスですが、
「VPNを契約すれば必ずつながる」
「VPNを使っていれば何をしても大丈夫」
というわけではありません。
また、会社から指定されているVPNと、中国のネット規制対策などに使われる一般向けVPNでは、利用目的が異なる場合があります。
初めて中国でVPNを使う方は、次の点を理解したうえで準備しておきましょう。
中国ではすべてのVPNが安定して使えるわけではない

中国出張用のVPNを選ぶときに最も注意したいのが、日本で人気のVPNだからといって、中国でも使えるとは限らないことです。
中国ではインターネット規制が行われているため、VPN自体がつながりにくくなることがあります。
実際、VPNLABOが2026年8月に中国国内で行った接続テストでも、快適に利用できたVPNがある一方、接続できなかったVPNも確認されています。
さらに、
「先月は使えたのに今月はつながりにくい」
「PCでは使えるのにスマホでは接続できない」
「あるサーバーはダメでも、別のサーバーならつながる」
といったことも珍しくありません。
そのため、中国出張用VPNを選ぶ場合は、料金や世界的な知名度だけで判断するのではなく、直近の中国での接続状況を確認することが重要です。
VPNLABOでは中国国内から実際に複数のVPNへ接続し、PCやスマートフォンで速度・安定性を確認しています。
出発前には、「中国で今使える・使えないVPN一覧」の最新テスト結果も確認してみてください。
VPNを使っていれば何をしても大丈夫というわけではない

VPNを使っても「何をしてもバレない」わけではありません。
VPNを使うと、スマートフォンやPCからVPNサーバーまでの通信が暗号化されます。そのため、ホテルWi-Fiや公共Wi-Fiなどを利用するときに、通信内容を第三者から見られにくくする効果があります。
でも、ここで勘違いしてはいけないのが、「VPNを使えば、自分がインターネット上で何をしても誰にも分からない」というわけではないことです。
VPNは「透明人間になるためのサービス」ではありません。
たとえば、VPNを使っていてもGoogleやSNSなどへ自分のアカウントでログインすれば、そのサービス側には自分のアカウントで利用した記録が残る場合があります。
ブラウザのCookieや端末情報、アクセス先のサービスが保存するログなどから利用状況が分かることもあります。
また、VPN事業者によっては接続に関する情報の扱いも異なります。
つまり、VPNを使う=完全に匿名になるとは考えない方がよいでしょう。
中国では、GoogleやYouTube、LINE、Xなど、日本では普通に利用しているサービスへ一般的な中国本土回線からアクセスできないことがあります。
VPNを利用すると、こうしたサービスへアクセスできる場合がありますが、
「アクセスできた=何をしても問題ない」という意味ではありません。
特に、中国の法律や規制に抵触する可能性がある情報発信や、政治・国家安全に関係する内容の扱いについては慎重になる必要があります。
「VPNにつないでいるから、中国政府や通信事業者には何をしているか絶対に分からない」と考えるのは危険です。
VPNはあくまで通信経路を暗号化するための仕組みの一つであり、中国の法律や勤務先のルールを無効にするものではありません。
また、VPNを使っていても、撮影が禁止されている場所での撮影、業務上必要のない機密情報の収集、会社の許可がないデータの持ち出しなどが問題なくなるわけでもありません。
中国出張では、
「VPNにつながっているから何をしても安全」ではなく、
「VPNは通信を保護するもの。インターネット上での行動や現地の法律は別に考える」と理解しておくことが大切です。
さらに、VPNはウイルスやマルウェアからPCそのものを完全に守ってくれるサービスでもありません。
VPNとセキュリティソフトでは役割が異なるため、仕事用PCやスマートフォンのセキュリティについては、後ほど「中国出張では会社PC・スマホ・機密情報の扱いに注意」でも詳しく説明します。
中国でVPNを使うのは違法なのか?

中国出張でVPNについて調べると、
「中国ではVPNは違法」
という情報を見かけることがあります。
反対に、
「外国人旅行者ならVPNを自由に使っても問題ない」
と説明されることもあります。
実際には、どちらか一方だけで単純に説明するのは適切ではありません。
中国ではVPNを含む越境通信について規制があります。
中国工業情報化部(MIIT)は、無許可の企業や個人が国際専用線やVPNなどを利用して、勝手に「越境の電気通信事業」を行うことを規制対象として説明しています。
一方で、同じ工業情報化部の説明では、外資企業や貿易企業などが社内業務のために海外との通信を必要とする場合、適法な通信事業者から国際専用線などを借りて利用できるとしています。
つまり、この公的資料だけを根拠に、
「日本人出張者が個人的にVPNへ接続しただけで、必ず違法になる」
と断定することはできません。
一方で、
「外国人ならどんなVPNをどのように使っても問題ない」
とも言い切れません。
VPNサービスや越境通信には中国独自の規制があり、ネット上で行う行為には当然ながら中国の法律が適用されます。また、規制内容や運用が変わる可能性もあります。
特に業務でVPNを利用する場合は、個人の判断だけで導入せず、
会社の情報システム部門
セキュリティ担当者
中国の現地法人
などに確認しておくのが安全です。
VPNLABOでも、中国でのVPN利用について「絶対に合法」「絶対に違法」と単純に断定するのではなく、最新の規制を確認し、現地法と勤務先のルールを守って利用することが重要だと考えています。
VPNは日本にいる間に契約・設定しておく

中国出張でVPNを利用する予定なら、できるだけ日本にいる間に準備しておきましょう。
基本的には、
VPNを契約する
↓
PC・スマホへアプリを入れる
↓
ログインする
↓
一度接続して操作方法を確認する
ここまで済ませておけば安心です。
中国に到着してからVPNを契約できるケースもあります。
VPNLABOで調べたところ、中国国内から公式サイトへアクセスして契約・ダウンロードできるVPNも複数あります。
ただし、すべてのVPN公式サイトへアクセスできるわけではありません。
また、これまでアクセスできていたVPNサイトがネット規制の影響で突然開けなくなることもあります。
仕事で使うのであれば、
「中国についてから考えればいい」
という状態は避けた方がよいでしょう。
出発前には、
VPNアプリが起動するか、ログインID・パスワードが分かるか、接続先の変更方法が分かるか、問い合わせ先が分かるか、といった点も確認しておくと安心です。
設定方法やサポート情報をスクリーンショットで保存しておけば、ネットにつながらないときにも確認できます。
中国での契約方法について詳しく知りたい方は、**「中国国内からVPNを契約・ダウンロードする方法」**も参考にしてください。
会社VPNと中国のネット規制対策用VPNは役割が違う

中国へ出張するビジネスマンが特に混同しやすいのが、会社VPNと一般向けVPNの違いです。
会社から、
「社外で仕事をするときは必ず会社VPNに接続してください」
と言われている方もいるでしょう。
会社VPNは一般的に、外部のネットワークから社内システムへ安全にアクセスするために使われます。
イメージとしては、
中国のホテルや外出先
↓
会社VPN
↓
勤務先の社内ネットワーク
という形です。
一方、VPNLABOで紹介しているような一般向けVPNは、VPNサーバーを経由してインターネットへ接続し、通信を暗号化したり、接続経路を変更したりするために使われます。
簡単にいうと、
会社VPN
→ 会社のネットワークへ安全に接続することが主な目的
一般向けVPN
→ インターネット通信を保護したり、接続経路を変更したりすることが主な目的
です。
そのため、
「会社VPNがあるから中国でもGoogleやLINEを必ず使える」
とは限りません。
逆に、個人向けVPNにつながったとしても、それだけで会社の社内システムへアクセスできるわけでもありません。
そして最も注意したいのが、会社PCへ勝手に個人向けVPNをインストールしないことです。
会社支給PCには独自のセキュリティ設定がされていることがあり、許可されていないVPNやアプリのインストールを禁止している企業もあります。
中国出張が決まったら、
「中国から会社VPNへ接続できるか」
「中国で利用する通信方法は会社指定か」
「個人向けVPNを併用してもよいか」
を情報システム部門などへ確認しておきましょう。
重要な仕事ならバックアップ手段も準備する

中国出張では、VPNを一つ準備しただけで「これで絶対大丈夫」と考えない方が安心です。
中国ではVPNの接続状況が変化することがあるため、特に重要な仕事がある場合は、VPNが使えなかった場合の代替手段も考えておきましょう。
たとえば、
メイン
→ ホテルWi-Fi+VPN
バックアップ
→ 中国対応eSIMや海外ローミング
という組み合わせがあります。
ホテルWi-FiでVPNがうまくつながらなければ、スマートフォンのeSIMへ切り替えてテザリングする、といった対応ができます。
個人端末でVPNを利用することが認められている場合は、接続方式の異なるVPNを予備として準備する方法もあります。
ただし、会社PCの場合は勝手に別のVPNへ切り替えず、会社側が指定している方法を優先してください。
特に、
- 中国から重要なWeb会議に参加する
- GmailやGoogle Driveが使えないと仕事が止まる
- 大容量ファイルを送受信する
- 日本の会社と常に連絡を取る必要がある
- 中国国内を複数都市移動する
という方は、一つの通信方法だけに依存しない方が安心です。
中国出張では、「トラブルを完全になくす」より、「トラブルが起きても別の方法で仕事を続けられる状態を作る」ことを意識しましょう。
短期出張なら滞在日数に合わせてVPNを選ぶ

中国出張用VPNは、滞在期間によっておすすめが変わります。
VPNには、
1か月契約、数か月契約、1年契約、2年以上の長期契約など、さまざまな料金プランがあります。
たとえば、中国へ3日しか出張しないのに、
「月額換算すると安いから」
という理由だけで2年契約をする必要はありません。
一方、毎月のように中国へ出張する方なら、短期契約を繰り返すより年間プランの方が安くなることもあります。
目安としては、
数日~1週間程度
→ 無料体験や短期プランを利用できるVPN
1週間~1か月程度
→ 1か月プランや返金保証期間も含めて比較
中国出張が年間を通して何度もある
→ 長期プランも含めて料金と安定性を比較
という考え方が分かりやすいでしょう。
VPNLABOでは、滞在期間ごとに料金だけでなく、中国での接続状況・速度・使いやすさなどを比較しています。
短期の中国出張で迷っている方は、「滞在期間別・中国でおすすめのVPN」も参考にしてください。
中国出張用VPNを選ぶときは、
「一番有名なVPN」でも「一番安いVPN」でもなく、今の中国で使えて、自分の滞在期間と仕事の内容に合っているVPNを選ぶこと
が大切です。
そして、VPNはあくまで中国出張の通信環境を整えるための一つの手段です。
VPNの準備だけで安心するのではなく、会社PCの情報管理、セキュリティ対策、バックアップ回線なども含めて準備しておけば、現地で仕事が止まるリスクを減らせます。
中国出張では会社PC・スマホ・機密情報の扱いに注意

中国出張では、ネット環境だけでなく、会社PCやスマートフォン、その中に保存されている業務データの扱いにも注意が必要です。
普段何気なく使っているノートPCにも、メール、顧客情報、社内資料、取引先とのやり取りなど、外部に漏れると困る情報が入っていることがあります。
そのため、「いつものPCをそのまま持って行けば大丈夫」と考えるのではなく、出発前に一度セキュリティ面を確認しておきましょう。
難しい設定を自分でする必要はありません。
まずは、
会社のルールを確認する → 端末を最新の状態にする → 必要以上のデータを持ち込まない
という順番で準備すれば、初心者でも対応しやすくなります。
会社の海外出張時セキュリティ規程を確認する

会社支給のPCやスマートフォンを中国へ持って行く場合、最初に確認したいのが勤務先のセキュリティルールです。
企業によっては、海外出張時について、
- 会社指定のVPNを利用する
- 海外出張専用PCを使う
- 公共Wi-Fiへ接続しない
- USBメモリなどの外部機器を使わない
- 個人用VPNやアプリをインストールしない
- 一部のデータを海外へ持ち出さない
といった決まりが設けられていることがあります。
特に注意したいのが、自分の判断で会社PCの設定を変えないことです。
中国でGoogleやGmailを使いたいからといって、会社の許可なく個人契約のVPNをインストールすると、社内システムに接続できなくなったり、会社のセキュリティポリシーに反したりする可能性があります。
セキュリティソフトも同様です。
会社PCにはすでに企業向けのウイルス対策ソフトやEDRなどが導入されている場合があります。別のセキュリティソフトを追加すると、ソフト同士が干渉することもあります。
中国出張が決まったら、
「このPCを中国へ持って行ってよいか」
「中国ではどの通信方法を利用するのか」
「会社VPNは中国から接続できるのか」
を情報システム部門や担当者に確認しておきましょう。
中国出張前に端末のセキュリティもチェックする

個人のPCやスマートフォンを中国出張でも使う場合は、出発前に端末のセキュリティ状態も確認しておきましょう。
最低限チェックしておきたいのは、
- OSが最新になっているか
- ブラウザやアプリが更新されているか
- セキュリティソフトが正常に動いているか
- 画面ロックや指紋・顔認証を設定しているか
- 紛失した場合に端末を探したり遠隔操作したりできるか
といった点です。
特にOSやアプリのアップデートは、日本にいる間に済ませておくのがおすすめです。
出張先で大きなアップデートが始まると、通信量を使ったり、仕事を始めたい時間にPCが使えなくなったりすることがあります。
また、ここで覚えておきたいのが、VPNとセキュリティソフトは役割が違うことです。
VPNは主に、インターネット通信を暗号化したり、VPNサーバーを経由して通信したりするための仕組みです。
一方、セキュリティソフトは、ウイルスやマルウェア、危険なファイル、不正なWebサイトなどから端末を守ることを目的としています。
つまり、
VPNを使っている=ウイルス対策もできている
というわけではありません。
個人PCを中国出張でも使う方は、VPNだけでなく端末側のセキュリティ対策も確認しておきましょう。
詳しくは、「VPNとセキュリティソフトの違い」の記事もあわせて確認しておくと安心です。
※会社支給PCの場合は、自分でセキュリティソフトを追加せず、勤務先の指示に従ってください。
不要な機密データは持ち込まない

中国出張では、仕事に必要な資料を持って行くことも大切ですが、必要のない情報まで持ち込まないことも重要です。
たとえば、今回の出張では使わない過去の顧客データや社内資料が大量にPCへ保存されているなら、本当に持ち出す必要があるのか確認してみましょう。
万が一PCを紛失したり、盗難に遭ったりした場合でも、端末内に重要なデータが少なければ被害を抑えやすくなります。
もちろん、会社PCのファイルを自己判断で削除する必要はありません。
勤務先のルールに従いながら、
「今回の中国出張に必要な情報だけを持って行く」
という考え方を意識しておけば十分です。
USBメモリや外付けSSDなどを利用する場合も同じです。
小型の記録媒体は紛失しやすいため、会社で利用方法が決められている場合は必ずそのルールに従いましょう。
可能なら出張用PC・スマホを利用する

勤務先で海外出張専用のPCやスマートフォンを用意している場合は、そちらを利用する方法もあります。
出張用端末であれば、必要な業務アプリやデータだけを入れた状態にしやすく、普段利用している端末をそのまま海外へ持ち出すより管理しやすくなります。
特に、
- 顧客情報を多く扱う
- 研究・開発データを扱う
- 社外秘資料を扱う
- 中国への出張回数が多い
という方は、会社に出張専用端末の用意がないか確認してみてもよいでしょう。
ただし、すべての企業で出張専用PCを用意しているわけではありません。
普段使っている会社PCを持って行く場合でも、会社のセキュリティルールに従って準備していれば問題ありません。
大切なのは、「中国出張だから特別なPCが絶対に必要」ということではなく、必要以上の情報を持ち歩かないことです。
ホテル・空港の公共Wi-Fiの利用は慎重にする

中国出張では、ホテルや空港、カフェなどの無料Wi-Fiを使う機会もあると思います。
無料で使えて便利ですが、会社の機密情報を扱う場合は慎重に利用しましょう。
公共Wi-Fiは、自分や勤務先が管理しているネットワークではありません。
そのため、
社内システムへログインする
顧客情報を確認する
機密資料を送受信する
といった重要な業務では、会社が指定している通信方法を優先した方が安心です。
たとえば、会社からeSIMやポケットWi-Fiが支給されているなら、そちらを使う方が管理しやすいでしょう。
ホテルWi-Fiを利用する場合も、会社指定のVPNを使うよう決められているのであれば、そのルールに従ってください。
なお、
「VPNを使えば公共Wi-Fiでも完全に安全」
というわけではありません。
VPNは通信を保護するための対策の一つですが、フィッシングサイトやウイルス、不正なファイルなどへの対策は別に必要です。
中国のホテルWi-Fiや公共Wi-Fiについて詳しく知りたい方は、**「中国のWi-Fi事情と安全な使い方」**も参考にしてください。
必要な資料はオフラインでも確認できるようにする

中国出張では、ネットにつながらなくても最低限の仕事を続けられるようにしておくと安心です。
たとえば、
「商談直前にGoogle Driveから資料を開けばいい」
と思っていても、通信トラブルが起きれば資料を確認できない可能性があります。
そのため、会社のルールで認められている範囲内で、
- 商談で使う資料
- 出張スケジュール
- 訪問先の住所
- ホテル情報
- 航空券情報
- 緊急連絡先
- VPNやeSIMの設定方法
などは、オフラインでも確認できる状態にしておくと便利です。
特に訪問先やホテルの住所は、中国語表記もスクリーンショットで保存しておくと役立ちます。
タクシーに乗ったときや、ネットがつながらないときでも相手に見せられるためです。
ただし、
「オフラインで見られた方が便利だから」
という理由で、大量の機密資料を個人PCやスマートフォンへ保存するのは避けましょう。
必要な資料を、勤務先が認めた方法で、必要な範囲だけ保存することが大切です。
2段階認証・SMS・バックアップコードも確認する

中国出張前に意外と忘れやすいのが、2段階認証です。
2段階認証とは、IDとパスワードだけではなく、
SMSで届く確認コード
認証アプリに表示されるコード
指紋・顔認証
などを追加して本人確認する仕組みです。
セキュリティを高めるうえで非常に重要ですが、海外出張では思わぬところでログインできなくなる原因にもなります。
たとえば、中国からGmailや会社のシステムへログインした際に、
「日本の電話番号へSMSを送りました」
と表示されることがあります。
そのとき、日本のSIMを取り外していたり、海外でSMSを受信できない状態になっていたりすると、ログインできなくなる可能性があります。
出発前に、
- 日本の電話番号でSMSを受け取れるか
- 認証アプリが使えるか
- 会社指定の認証アプリへログインできるか
- 古いスマホに認証が残っていないか
- バックアップコードが用意されているか
を確認しておきましょう。
海外SIMへ差し替える予定の方は特に注意が必要です。
日本のSIMを取り外すとSMS認証に影響する場合があるため、デュアルSIMで利用できるのか、必要なときだけ日本のSIMへ戻せるのかも確認しておくと安心です。
バックアップコードが発行されているサービスでは、スマートフォンを紛失したときなどにログインできる場合があります。
ただし、バックアップコードをスマホの写真フォルダへそのまま保存するのではなく、勤務先やサービス側が推奨する安全な方法で管理しましょう。
中国出張の端末対策というと難しく感じるかもしれませんが、基本はそれほど複雑ではありません。
会社のルールを確認する
端末を最新の状態にする
必要以上のデータを持ち込まない
安全な通信方法を使う
ネットや認証が使えない場合にも備える
この5つを出発前に確認しておくだけでも、現地でのトラブルをかなり減らしやすくなります。
中国出張では反スパイ法・撮影・情報収集にも注意

中国出張では、インターネットや会社PCのセキュリティだけでなく、現地での撮影や情報収集、データの扱いにも注意が必要です。
特に知っておきたいのが、中国の「反スパイ法(反間諜法)」です。
「スパイ」という言葉を見ると、
「普通の会社員には関係ないのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
でも、中国では国家安全に関係すると判断される行為について、反スパイ法だけでなく、刑法、軍事施設保護法、測量法など複数の法律が関係する可能性があります。
外務省も、2014年以降、国家安全に関する罪で複数の日本人が中国当局に拘束されているとして、在留邦人や渡航者へ注意を呼びかけています。2025年7月時点の外務省の注意喚起では、2014年以降に17人の邦人が拘束されたことが確認されています。 (安全情報提供サイト)
実際、2023年3月に北京で拘束されたアステラス製薬の日本人男性社員は、2025年7月に「スパイ活動を行った」として懲役3年6か月の判決を受けました。日本政府は判決について遺憾の意を示し、早期釈放を求めています。 (外務省)
また、2026年には別の種類の事例も起きています。
中国・大連で富士電機グループの日本人社員2人が、レアアース関連製品の輸出をめぐって2026年5月に拘束され、6月に正式逮捕されました。報道によると、2人のうち1人は中国への出張者とみられています。こちらは反スパイ法の事例ではなく、「国家輸出入禁止貨物密輸罪」の疑いによるものです。 (デイリースポーツ)
つまり、中国出張で注意すべきなのは反スパイ法だけではありません。
撮影、情報収集、データ、輸出入など、仕事内容によって関係する中国の法律や規制が異なる可能性があります。
とはいえ、一般的な商談や取引先訪問まで必要以上に怖がる必要はありません。
重要なのは、
「仕事だから何を調べても、何を撮影しても、何を持ち出しても大丈夫」
と自己判断しないことです。
特に通常の営業活動を超える調査や撮影などを予定している場合は、出発前に会社側で確認しておきましょう。
軍事施設・政府関連施設などの撮影に注意する

中国出張では、写真を撮る場所に注意しましょう。
出張先へ向かう途中に、
「珍しい建物だから写真を撮っておこう」
「工場の周辺を記録しておこう」
と思うことがあるかもしれません。
でも、中国では撮影対象によって問題になる可能性があります。
外務省は、「軍事禁区」「軍事管理区」などと表示された軍事関連区域について、許可のない立ち入りや撮影をしないよう注意を呼びかけています。
また、軍事関係施設や国境管理施設のほか、空港、港、鉄道関係施設などについても、場所によって撮影が厳しく制限されている場合があります。 (安全情報提供サイト)
ここで大切なのは、
「中国では空港や駅の写真を一切撮ってはいけない」
という意味ではないことです。
撮影できる場所もあります。
ただ、撮影禁止の表示がある場所や、軍・政府・重要インフラなどに関係しそうな施設については、興味本位でカメラを向けない方が安心です。
工場視察でも同じです。
設備や製造ライン、新製品、研究施設などを記録する必要がある場合は、
「ここは撮影して大丈夫ですか?」
と先方の担当者に確認してから撮影しましょう。
また、撮影することとSNSなどへ公開することは別の問題です。
取引先から撮影を許可された写真でも、社外への公開までは許可されていない可能性があります。
仕事で訪問した施設の写真を個人のSNSへ投稿するときも、会社や訪問先のルールを確認した方が安心です。
業務上の市場調査・聞き取り・データ収集にも注意する

中国出張では、取引先との商談だけでなく、市場調査や競合調査を目的に現地へ行く場合もあります。
たとえば、
- 店舗を回って価格や商品を調べる
- 現地でアンケートや聞き取り調査をする
- 工場や設備を詳しく調査する
- GPSを利用して位置情報を収集する
- 地質・環境・生態などのデータを集める
- 中国国内の統計や企業データを大量に収集する
といった業務です。
こうした活動のすべてが禁止されているわけではありません。
ただし、調査内容や方法によっては許可が必要だったり、中国の法律上問題になったりする可能性があります。
外務省も、無許可の測量や地理情報の収集、地質・生態調査などについて注意を呼びかけています。また、外国人による統計調査についても、内容によって関連する規制を確認する必要があります。 (安全情報提供サイト)
通常の商談の中で、
「この商品の売れ行きはどうですか?」
「御社ではどのような製品を扱っていますか?」
と質問することまで過度に心配する必要はありません。
注意したいのは、通常の営業活動を超えて、本格的な市場調査や大量のデータ収集を行うケースです。
特に、
コンサルティング、調査会社、メーカー、研究機関、技術系企業などで、中国国内の情報を収集すること自体が出張目的になっている場合は、事前確認をしておいた方がよいでしょう。
「日本では普通に行っている調査だから、中国でも同じようにできるだろう」と考えず、会社の法務・コンプライアンス担当者や現地法人などに相談しておくと安心です。
政治・国家安全に関係する情報の扱いには慎重になる

中国では、国家安全や国家秘密に関係すると判断される情報の扱いにも注意が必要です。
特に難しいのが、出張者自身では「どこからが国家安全に関係する情報なのか」を判断しにくいことです。
そのため、
「公開されていない資料だけれど、仕事に使えそうだからもらっておこう」
「取引先から受け取ったデータを、とりあえず全部日本へ送っておこう」
といった対応は避けた方がよいでしょう。
実際、先ほど触れたアステラス製薬の日本人男性社員のケースでは、2023年3月に拘束された後、2025年7月に北京の裁判所からスパイ活動を行ったとして懲役3年6か月の判決が言い渡されています。 (外務省)
この事例を見て、
「中国では普通のビジネスマンでも突然スパイ扱いされる」
と単純に考える必要はありません。
一方で、日本政府自身が反スパイ法を含む中国の国家安全関連法令について、法執行や司法プロセスの透明性向上を中国側へ求めているのも事実です。 (外務省)
そのため、出張者としては法律の細かな線引きを自分で判断しようとするより、
国家安全・政府・軍事・重要インフラなどに関係しそうな情報を、必要以上に収集しない
という慎重な姿勢を取る方が分かりやすいでしょう。
また、VPNを利用していてもこの点は変わりません。
VPNは通信を暗号化したり接続経路を変更したりするための仕組みで、中国の法律や情報管理に関するルールを回避できるものではありません。
VPNにつながっているからといって、取得してはいけない情報を取得したり、会社から持ち出してはいけないデータを送信したりしてよいわけではない点は覚えておきましょう。
不安な業務がある場合は会社側で事前確認する

中国出張で、
「この設備は撮影していいのだろうか?」
「この市場調査は問題ないのだろうか?」
「取引先から受け取ったデータを日本へ持ち帰っていいのだろうか?」
「この製品を日本へ持って帰って問題ないのだろうか?」
と迷う業務がある場合は、中国へ行ってから自分で判断するのではなく、出発前に会社側へ確認しておきましょう。
特に、
- 工場や研究施設を撮影する
- 市場調査やアンケートを行う
- GPS・地図・地理情報を収集する
- 中国企業から大量のデータを受け取る
- 政府関連機関を訪問する
- 重要インフラに関係する施設を訪問する
- 中国で入手したデータを日本へ持ち帰る
- 規制対象になる可能性がある製品・部品を日本へ持ち出す
といった業務を予定している場合は、事前確認をおすすめします。
2026年に大連で拘束された富士電機グループの日本人社員2人の事例も、この点を考えるうえで参考になります。
2人は反スパイ法ではなく、レアアース磁石を含む製品の輸出をめぐり、「国家輸出入禁止貨物密輸罪」の疑いで拘束され、その後正式逮捕されました。報道では、2人のうち1人は中国への出張者とみられています。 (デイリースポーツ)
この事例からも分かるように、中国出張では、
「反スパイ法だけ調べておけば大丈夫」
というわけではありません。
製造業や商社などでは輸出管理、IT・調査業務ではデータや情報収集など、自分の仕事内容に関係する中国の法令・規制を確認することが重要です。
法的な判断が必要な内容であれば、出張者本人だけで判断せず、
勤務先の法務・コンプライアンス部門
情報セキュリティ担当者
中国の現地法人
必要に応じて中国法に詳しい専門家
などへ事前に相談しましょう。
中国出張だからといって、撮影や情報収集をすべて避ける必要はありません。
基本的には、
撮影してよいか分からない場所では撮らない
通常の商談を超える調査は事前確認する
業務上必要のない情報まで集めない
データや製品を国外へ持ち出す場合はルールを確認する
迷ったら自分だけで判断せず会社へ確認する
この5つを意識しておけばよいでしょう。
必要以上に不安になるのではなく、「日本と同じ感覚で判断せず、分からない業務は出発前に確認する」ことが、中国出張では大切です。
中国出張の入国・ビザ・持ち物で注意すること

中国出張では、ネットやPCの準備だけでなく、ビザ・パスポート・入国手続き・持ち物の確認も忘れないようにしましょう。
特にビザ免除や入国手続き、モバイルバッテリーのルールは変更されることがあります。
以前に中国へ行ったことがある方でも、
「前回と同じ準備で大丈夫だろう」
とは考えず、出発前に最新情報を確認するのがおすすめです。
また、仕事での出張では、パスポートやホテル情報だけでなく、PCの充電器や商談資料など、忘れると現地で仕事に影響するものもあります。
ここでは、中国出張前に特に確認しておきたいポイントを紹介します。
中国出張前にビザの必要性と最新の入国条件を確認する

まず確認したいのが、中国への入国にビザが必要かどうかです。
2026年8月時点では、日本の一般旅券を持っている人が、商業・観光・親族訪問・交流訪問・30日以内のトランジットを目的に中国を訪れる場合、30日以内の滞在であればビザ免除の対象となっています。
現在発表されているビザ免除措置の期限は、2026年12月31日までです。 (在中国的日本大使馆)
そのため、一般的な短期の中国出張で「商業」目的に該当する場合は、ビザなしで入国できるケースがあります。
ただし、
「30日以内の出張なら、どんな仕事でもビザはいらない」
という意味ではありません。
中国で就労する場合や留学など、ビザ免除の対象にならない目的で渡航する場合は、事前に該当するビザを取得する必要があります。 (在中国的日本大使馆)
また、2026年12月31日以降も同じ制度が続くとは限りません。
ビザ免除措置はこれまでも変更・延長されているため、中国出張が決まったら、在中国日本国大使館や中国大使館・総領事館などの最新情報を出発前に確認してください。
特に、
- 30日を超えて滞在する
- 中国国内で就労する
- 何度も中国へ渡航する
- 通常の商談とは異なる業務を行う
といった場合は、自己判断せず、勤務先の出張担当者などにも確認しておくと安心です。
外国人入国カードなど必要な入国手続きを確認する

中国へ入国する際には、外国人入国カードの手続きもあります。
2025年11月20日から、外国人は中国へ渡航する前に、外国人入国カードをオンラインで申告できるようになりました。
中国国家移民管理局の公式Webサイトのほか、「移民局12367」アプリ、WeChat・Alipayのミニプログラムなどから申告できます。 (国立移民局)
事前にオンラインで済ませておけば、到着後の手続きをスムーズに進めやすくなります。
オンライン申告ができなかった場合でも、中国到着後に空港などの端末から入力したり、紙の入国カードを記入したりする方法が残されています。 (国立移民局)
ここで注意したいのが、外国人入国カードのオンライン申告は無料という点です。
中国国家移民管理局は、公式サイトを装って料金を請求する偽サイトが確認されているとして注意を呼びかけています。申告するときは、検索結果に表示されたサイトを適当に選ぶのではなく、国家移民管理局などの公式ページからアクセスしましょう。 (国立移民局)
また、中国の入国手続きでは、外国人について顔画像の撮影や指紋確認が行われる場合があります。
入国制度は変更されることもあるため、ビザとあわせて出発前に確認しておくと安心です。
パスポート・航空券・ホテル情報はオフラインでも用意する

航空券やホテルの予約情報をスマートフォンだけで管理している方も多いと思います。
普段なら問題ありませんが、中国出張では通信トラブルに備えて、重要な渡航情報をオフラインでも確認できる状態にしておくのがおすすめです。
たとえば、
- パスポート情報
- 航空券・eチケット
- ホテルの予約確認書
- ホテル名・住所
- 取引先の住所
- 出張スケジュール
- 日本側・中国側の緊急連絡先
などです。
航空券やホテル予約は、アプリだけに保存するのではなく、PDFやスクリーンショットでも確認できるようにしておくと安心です。
特にホテル名と住所は、中国語表記でも保存しておくと便利です。
空港からタクシーへ乗るときなどに、
「ホテル名を日本語や英語で伝えても運転手に通じない」
という場合でも、中国語表記の住所を見せれば伝えやすくなります。
また、中国では16歳以上の外国人にパスポートの携帯が求められています。2026年6月の在上海日本国総領事館の注意喚起でも、パスポートの携帯と紛失・盗難防止が案内されています。 (日本国駐上海総領事館)
パスポートそのものは厳重に管理しつつ、紛失時に備えて顔写真ページのコピーやデータを安全な場所に保管しておくとよいでしょう。
ただし、パスポートの画像には重要な個人情報が含まれているため、誰でも見られるスマホの写真フォルダなどに無防備に保存するのは避けてください。
中国国内線ではモバイルバッテリーの3C認証に注意する

中国出張で上海から北京、北京から深圳など、中国国内を飛行機で移動する予定がある方は、モバイルバッテリーの3C(CCC)認証にも注意してください。
中国民用航空局は2025年6月28日から、
3Cマークがない
3Cマークが不鮮明
リコール対象となっている製品・型番
のモバイルバッテリーについて、中国国内線への持ち込みを禁止しています。 (中国民用航空局)
3Cとは「China Compulsory Certification」の略で、中国の強制製品認証制度です。
モバイルバッテリー本体に、
CCC
のような認証マークが表示されているか確認しておきましょう。
ここで特に注意したいのが、3Cに関するこの規制は中国国内線が対象という点です。
「日本から中国へ行く国際線に乗るだけでも、3Cマークがなければ一律に持ち込めない」という意味ではありません。
一方、中国到着後に国内線へ乗り継ぐ場合は対象になります。
たとえば、
東京 → 上海
だけなら中国国内線ではありませんが、
東京 → 上海 → 成都
と移動する場合、上海から成都の区間は中国国内線になるため注意が必要です。
また、3Cとは別にモバイルバッテリーにはリチウムイオン電池の航空輸送ルールがあります。
一般的にモバイルバッテリーのような予備リチウム電池は預け荷物ではなく機内持ち込みとし、100Whを超えて160Wh以下の場合は航空会社の承認が必要になるなどの規定があります。
実際の持ち込み条件は航空会社によって案内が異なる場合もあるため、中国国内線を利用する方は、モバイルバッテリー本体の3C表示と搭乗する航空会社の最新ルールを両方確認しておきましょう。
仕事用PC・充電器・変換プラグ・常備薬を確認する

最後に、仕事で必要な持ち物も確認しておきましょう。
中国出張では、一般的な旅行用品に加えて、
- 仕事用PC・スマートフォン
- PC・スマホの充電器
- 必要に応じて変換プラグ
- モバイルバッテリー
- 商談や会議で使う資料
- 名刺
- 常備薬・処方薬
- VPNやeSIMの設定情報
などを準備しておくと安心です。
特に忘れたくないのが、PCの充電器です。
中国の電圧は一般的に220Vなので、日本専用の100V機器をそのまま使用できない場合があります。
一方、ノートPCやスマートフォンの充電器には、
INPUT:100-240V
のように書かれているものが多く、この表示があれば通常は中国の電圧にも対応しています。
ただし、すべての電化製品が対応しているわけではないため、必ず充電器やACアダプター本体の対応電圧を確認してください。
コンセントの形状も日本と異なる場合があるため、複数タイプに対応した海外用変換プラグを一つ持っておくと便利です。
また、普段飲んでいる薬がある方は、日本から必要な分を持参した方が安心です。
特に処方薬については注意が必要です。
在中国日本国大使館の案内では、処方薬を中国へ持ち込む場合、個人で使用する合理的な量に限られ、税関で処方箋や診断書などの提示を求められる場合があります。 薬の種類によって扱いも異なるため、継続して服用している処方薬がある場合は事前に確認しておきましょう。 (在中国的日本大使馆)
特に医療用麻薬や向精神薬などを含む薬は、一般的な市販薬と同じ感覚で持ち込まないよう注意してください。
中国でも薬局はありますが、
「日本でいつも飲んでいる薬と同じものを現地で買えばいい」
と考えない方が安心です。
出張期間中に必要な常備薬は、日本にいる間に準備しておきましょう。
中国出張の持ち物で特に重要なのは、何でも多めに持って行くことではありません。
入国に必要なもの、仕事を止めないために必要なもの、現地で簡単に代替できないものを優先して準備すると、荷物を増やしすぎずに必要な備えができます。
中国出張で入れておきたいアプリ

中国出張では、通信環境だけでなく、現地で使うアプリも日本にいる間に準備しておくと安心です。
特に役立つのが、支払い・連絡・タクシー・地図・翻訳の5種類です。
中国では、日本で普段使っているPayPayやGoogleマップ、LINEなどだけでは不便になる場面があります。現地で慌ててアプリを探すのではなく、出発前にインストールし、できればログインや本人確認まで済ませておきましょう。
特に中国出張で準備しておきたいのは、次のアプリです。
| アプリ | 主な用途 | 出張で役立つ場面 |
|---|---|---|
| Alipay | 決済・交通・各種サービス | 店舗での支払い、地下鉄など |
| 連絡・決済 | 中国の取引先との連絡 | |
| DiDi | タクシー配車 | 空港・ホテル・訪問先への移動 |
| Amap(高徳地図) | 地図・経路検索 | 取引先やホテルまでのルート確認 |
| 翻訳アプリ | 翻訳 | タクシー・店舗・簡単な会話 |
すべてを完璧に使いこなす必要はありません。
まずはAlipay・WeChat・地図アプリの3つを使える状態にしておくだけでも、中国での移動や支払いはかなり楽になります。
Alipay|支払い・交通に便利

中国出張で特に準備しておきたいのが、**Alipay(支付宝/アリペイ)**です。
中国ではQRコードを使ったスマホ決済が広く普及しており、飲食店やコンビニ、タクシーなどさまざまな場面で利用できます。
外国人でもAlipayへ登録し、対応している海外発行のクレジットカードやデビットカードを紐づけて利用できます。
中国政府が外国人向けに公開している案内でも、Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discoverなどの国際ブランドのカードをAlipayなどへ登録して利用できると案内されています。(国务院)
また、Alipayは単なる決済アプリではありません。
中国国内では、
地下鉄やバスの利用
タクシー配車
ホテルや各種サービスの予約
などにも利用できます。
たとえば地下鉄では、対応している都市ならAlipayの「Transport」から乗車用QRコードを表示して利用できます。(国务院)
中国出張では、
「現金を毎回用意する」
よりも、
Alipayをメインの支払い方法として準備し、クレジットカードや現金を予備として持つ
という使い方が便利です。
ただし、海外カードの登録時にはカード会社側の認証が必要になる場合があります。
中国へ到着してからカード登録をしようとして認証で止まると困るため、日本にいる間にアプリのインストール・本人確認・カード登録まで済ませておくことをおすすめします。
また、スマホの紛失や決済トラブルに備えて、Alipayだけに支払い方法を一本化しないようにしましょう。
WeChat|取引先との連絡や決済に使える

中国出張では、**WeChat(微信/ウィーチャット)**も準備しておくと便利です。
WeChatは日本でいうLINEに近いアプリですが、中国ではメッセージや通話だけでなく、決済や各種サービスまで幅広く利用されています。
特にビジネス出張で重要なのが、中国の取引先との連絡です。
中国企業の担当者から、
「WeChatを交換しましょう」
と言われることもあります。
日本側との連絡にはメールや別のチャットツールを使っていても、中国側との連絡用としてWeChatがあると便利です。
また、WeChat内のWeixin Payでは、外国人も対応する海外発行カードを登録して中国本土で決済できます。Tencentも2026年時点で、海外ユーザーが国際カードを紐づけて中国本土の加盟店でWeixin Payを利用できると案内しています。(腾讯)
そのため、
Alipayをメイン決済
WeChatを取引先との連絡+予備の決済方法
として準備しておくのもよいでしょう。
ただし、WeChatのアカウント登録や本人確認では、状況によって追加の認証が必要になることがあります。
取引先との待ち合わせ直前になって初めて登録するのではなく、日本にいる間にアカウントを準備しておく方が安心です。
DiDi|タクシー移動に便利

中国出張で移動するときに便利なのが、**DiDi(滴滴出行)**です。
DiDiは、中国で広く利用されている配車サービスです。
日本でいうタクシー配車アプリのようなもので、スマートフォンから目的地を指定して車を呼ぶことができます。
中国出張では、
空港からホテルへ移動する
ホテルから取引先へ向かう
駅から工場やオフィスへ移動する
といった場面で役立ちます。
特に便利なのが、目的地をアプリ上で指定できることです。
中国語が話せなくても、
「○○ホテルまでお願いします」
と運転手へ口頭で説明する負担を減らせます。
これは初めて中国へ出張する方にはかなり大きなメリットです。
なお、中国ではAlipayなどのアプリ内から配車サービスを利用できる場合もあります。Alipayも外国人向けサービスとしてタクシー配車機能へのアクセスを提供しています。(Alipay)
そのため、
DiDiアプリを単体で準備する方法
と、
Alipay内から配車サービスを利用する方法
の両方を覚えておくと安心です。
また、ホテルや取引先の住所は、英語や日本語だけでなく中国語表記でも保存しておきましょう。
アプリで目的地が見つからない場合でも、中国語の住所があればホテルスタッフや取引先の担当者に確認してもらいやすくなります。
Amap(高徳地図)|中国国内の地図・ルート検索に便利

中国で地図を使うなら、Amap(高徳地図/Gaode Map)を準備しておくと便利です。
中国本土ではGoogleマップを普段どおり利用できないうえ、中国国内の地図や店舗情報については現地向け地図アプリの方が使いやすい場面があります。
Amapでは、
車での移動
徒歩
地下鉄・公共交通機関
などのルートを検索できます。
2025年には海外利用者向けの英語版が提供され、さらに2026年には外国人向け機能が拡充され、英語だけでなく日本語を含む複数言語へ対応しています。上海市政府の2026年7月の案内でも、日本語・英語・韓国語などに対応した多言語サービスが紹介されています。(Shanghai Government)
これは日本人の中国出張者にとってかなり便利な変化です。
たとえば、
「ホテルから取引先まで地下鉄で何分かかる?」
「この駅のどの出口から出ればいい?」
「近くに飲食店はある?」
といったことを確認できます。
中国へ行く前に、
ホテル
取引先
空港
利用する駅
などをAmapで検索し、保存しておくと現地でスムーズに移動できます。
特に朝一番の商談がある場合は、当日の朝になって初めてルートを検索するのではなく、前日までに移動時間を確認しておきましょう。
中国でGoogleマップが使えない場合の対策については、「中国でGoogleが使えないときの原因と対処法」でも詳しく紹介しています。
翻訳アプリ|中国語で困ったときに役立つ

中国語を話せない方は、翻訳アプリも用意しておきましょう。
商談そのものは通訳がいたり、英語で進められたりすることもありますが、出張中はそれ以外にも中国語が必要になる場面があります。
たとえば、
タクシー運転手に行き先を伝える
飲食店のメニューを読む
ホテルスタッフへ要望を伝える
駅や空港の案内を確認する
といった場面です。
翻訳アプリには、
文字を入力して翻訳する
スマホへ話しかけて翻訳する
カメラで中国語を読み取る
といった機能があります。
中国出張では、特にカメラ翻訳が便利です。メニューや案内表示にスマートフォンを向けるだけで意味を確認できるため、中国語を読めない方でも使いやすいでしょう。
ただし、注意したいのがGoogle翻訳だけに頼らないことです。
Google系サービスは中国本土の一般的なネット回線ではアクセスが不安定または制限されるため、オンライン翻訳を使えません。2026年8月時点でも、Google Translateへの中国本土からのアクセスには強い干渉が確認されています。
そのため、出発前に中国語と日本語のオフライン翻訳データをダウンロードしておくのがおすすめです。
たとえばiPhoneの「翻訳」アプリでは、言語データを事前にダウンロードしておけば、インターネットへ接続していない状態でも翻訳できます。Appleもオンデバイス翻訳のための言語ダウンロードに対応しています。
Google翻訳を普段使っている方も、対応言語を事前にダウンロードしてオフライン翻訳を利用できます。
重要なのは、
「現地でネットにつながったら翻訳アプリを使えばいい」
ではなく、
「ネットにつながらなくても最低限翻訳できる状態にしておく」
ことです。
中国出張では、アプリをたくさん入れる必要はありません。
まずは、
支払い:Alipay
連絡:WeChat
移動:DiDi
地図:Amap
言葉:オフライン対応の翻訳アプリ
の5つを日本にいる間に準備しておけば、現地で困る場面をかなり減らせます。
また、アプリをインストールするだけで終わらせず、ログイン・本人確認・カード登録・通知設定まで一度確認しておくことがポイントです。
中国に到着してから「SMS認証ができない」「カードを登録できない」と慌てないよう、出発前に一度アプリを開いて使い方を確認しておきましょう。
中国出張前チェックリスト

ここまで中国出張で注意したいポイントを紹介してきましたが、実際に出発が近づくと、
「何から確認すればいいのか分からない」
という状態になりやすいものです。
そこで最後に、出発1週間前・出発前日・中国到着後の3段階に分けて、最低限確認しておきたいポイントをまとめます。
すべてを完璧に準備する必要はありません。
特に重要なのは、入国に必要なもの・通信手段・仕事用端末・決済方法・緊急時の連絡手段の5つです。
出発1週間前に確認すること

出発1週間前くらいになったら、まずは「現地で仕事をするための環境」がそろっているか確認しましょう。
この時点では、細かい荷造りよりも、契約や登録が必要なものを先に済ませることが大切です。
チェックしておきたいのは、次のような項目です。
- パスポートの有効期限を確認する
- ビザが必要な渡航目的ではないか確認する
- 航空券・ホテル・出張日程を確認する
- 中国で使うeSIM・海外SIM・ローミング・Wi-Fiを決める
- VPNが必要なら日本で契約しておく
- 会社PCで中国から仕事できるか確認する
- 会社VPNの利用方法を確認する
- Alipay・WeChatなど必要なアプリを準備する
- クレジットカードや決済方法を確認する
- 中国国内線を使う場合はモバイルバッテリーの3C表示を確認する
- 市場調査・撮影など特別な業務がある場合は会社へ確認する
特に時間がかかる可能性があるのが、VPN・eSIM・Alipay・WeChatなどの設定です。
アプリによってはSMS認証や本人確認、クレジットカードの登録が必要になるため、前日の夜にまとめて準備するより、余裕を持って1週間前くらいから始めるのがおすすめです。
仕事用PCについても、
「会社VPNは中国から使えるのか」
「個人用VPNを入れてもよいのか」
「海外出張時に特別なセキュリティルールがあるのか」
を、この段階で会社の情報システム部門などへ確認しておきましょう。
また、中国で市場調査や工場撮影、データ収集などを予定している場合も、出発直前ではなく早めに確認しておく方が安心です。
出発前日に確認すること

出発前日は、新しく何かを契約するよりも、準備したものが実際に使える状態になっているか確認する日と考えると分かりやすいです。
特に確認したいのが通信関係です。
eSIMを使う場合はスマートフォンへ追加されているか、海外SIMを使う場合は必要なアクティベート作業を済ませているか、VPNを使う場合はアプリへログインできるかなどを確認しておきましょう。
前日に確認しておきたい項目は次のとおりです。
- パスポートを手荷物へ入れる
- 航空券・ホテル情報をスマホとオフライン両方で確認できるようにする
- 中国語表記のホテル名・住所を保存する
- eSIMがスマホに追加されているか確認する
- 海外SIMは必要なアクティベートを済ませておく
- VPNアプリへログインできるか確認する
- VPNの接続先変更方法を確認する
- 会社PC・スマホを充電する
- OS・アプリ・セキュリティソフトを最新状態にする
- 必要な資料をオフラインでも確認できるようにする
- Alipay・WeChatへログインできるか確認する
- クレジットカードが登録されているか確認する
- 2段階認証・SMSの受信方法を確認する
- 日本側・中国側の緊急連絡先を保存する
- PC・スマホ・モバイルバッテリーを充電する
海外SIMは商品によって、日本にいる間に開通・アクティベートが必要なものと、中国到着後に初回通信で開通するものがあります。
そのため、SIMカードが届いたら説明書を確認し、「いつアクティベートするのか」「APN設定が必要か」「中国到着後に自動でつながるのか」まで前日に確認しておくと安心です。
特に香港SIMなど一部の海外SIMでは、中国本土へ入ってからでは開通手続きができない場合もあるため、現地に着いてから初めて説明書を読む、という状態は避けた方がよいでしょう。
また、スマートフォンだけでなく、仕事用PCでも一度ログイン確認をしておくことです。
たとえば、
Gmail
Google Drive
会社メール
Web会議アプリ
会社のクラウドサービス
など、現地で使う予定のサービスを一通り開いてみましょう。
「パスワードが分からない」
「認証アプリが古いスマホに入っている」
「2段階認証でSMSが必要だった」
といった問題は、日本にいる間なら比較的簡単に解決できます。また、VPNやeSIMの設定方法、ホテルの住所などは、ネットにつながらなくても確認できるようにスクリーンショットで保存しておくと便利です。
中国到着後に確認すること

中国へ到着したら、すぐにすべてのアプリを使い始める必要はありません。
まずは、通信・連絡・決済の3つが使えるかを確認しましょう。
空港を出る前に確認しておくと安心なのは、次の項目です。
- eSIM・海外SIM・ローミングがつながっているか
- GoogleやGmailなど仕事で必要なサービスが使えるか
- 必要ならVPNへ接続できるか
- WeChatやメールで日本側へ連絡できるか
- Alipayなどの決済アプリが使える状態か
- DiDiなどで移動手段を確保できるか
- ホテルの住所を中国語で確認できるか
まずスマートフォンのインターネット接続を確認し、その後にGmailやLINEなど、実際に仕事で必要なサービスを開いてみましょう。
通信そのものはできていても、
Googleだけ開かない
LINEだけつながらない
ということもあるためです。
VPNを利用する予定なら、ホテルへ着いてから初めて試すのではなく、時間に余裕があるうちに一度接続確認をしておくと安心です。
また、到着後は日本側の担当者や家族へ、
「無事に到着しました」
と一度連絡しておくとよいでしょう。
その際にLINEが使えなければ、WeChat、メール、電話など、準備しておいた別の連絡手段が使えるかも確認できます。
決済についても同じです。
空港やコンビニなどで少額の支払いをするときに、Alipayやクレジットカードが問題なく利用できるか確認しておけば、翌日の商談や移動時に慌てずに済みます。
中国出張では、到着してからトラブルを完全に避けることよりも、問題があったときに早めに気づけることが重要です。
そのため、
出発1週間前:契約・登録を済ませる
出発前日:実際に使える状態か確認する
中国到着後:通信・連絡・決済をテストする
という3段階で準備すると、初めての中国出張でも落ち着いて対応しやすくなります。
このチェックリストをスマートフォンに保存して、出発前に一つずつ確認しておくと安心です。
中国出張の注意点に関するよくある質問

最後に、中国出張を予定している方からよくある疑問をまとめます。
特にVPNやGoogle、LINE、eSIM、ビザなどは、日本にいるときとは事情が異なるため、出発前に確認しておきましょう。
中国出張にVPNは必要?
必ず必要というわけではありません。
中国向けのeSIMや海外SIM、海外ローミングの中には、海外の通信網を経由することで、VPNを使わなくてもGoogleやGmail、LINEなどを利用できるものがあります。
そのため、
中国対応eSIMだけでスマホを使う
海外ローミングだけで短期出張をする
という場合は、VPNなしでも困らないことがあります。
一方、
- 中国のホテルWi-Fiを使う
- 中国本土の一般的な回線を使う
- PCからGoogleやGmailへアクセスしたい
- 公共Wi-Fi利用時の通信を保護したい
といった場合は、中国で接続できるVPNを準備しておくと便利です。
つまり、
VPNが必要かどうかは「中国へ行くか」だけではなく、「どの回線を使って、何をしたいか」で決まります。
また、中国ではすべてのVPNが安定して使えるわけではありません。
VPNを準備する場合は、出発前に中国で現在接続できているVPNのテスト結果を確認しておくことをおすすめします。
VPNを使っていてもセキュリティソフトは必要?
VPNを使っていても、端末側のセキュリティ対策は必要です。
VPNとセキュリティソフトは、そもそも役割が違います。
簡単にいうと、
VPN
→ インターネット通信を暗号化したり、通信経路を保護したりするもの
セキュリティソフト
→ ウイルス・マルウェア・危険なファイルやWebサイトなどから端末を守るもの
です。
そのため、
「VPNを使っているからウイルス対策もできている」
というわけではありません。
個人のPCやスマートフォンを中国出張でも使う場合は、OSやブラウザを最新状態にし、利用しているセキュリティソフトについても正常に動作しているか確認しておきましょう。
一方、会社支給PCには、すでに会社指定のセキュリティ対策が導入されている場合があります。
会社PCへ個人の判断で別のセキュリティソフトをインストールせず、勤務先の情報システム部門やセキュリティ規程に従ってください。
中国出張でGoogleやGmailは使える?
中国本土のホテルWi-Fiや一般的な現地回線では、Google検索やGmailをはじめとしたGoogle系サービスへそのままアクセスできないことがあります。
これは中国でインターネット規制が行われているためです。
Google検索だけでなく、
- Gmail
- Google Drive
- Google Calendar
- Googleドキュメント
- Googleスプレッドシート
- Google Meet
- Googleマップ
などを仕事で使っている方は注意してください。
ただし、中国ではGoogleが絶対に使えないという意味ではありません。
中国のネット規制の影響を受けにくいeSIM・海外SIM・海外ローミングを利用したり、中国で接続できるVPNを利用したりすることで、アクセスできる場合があります。
中国でGoogleを使う具体的な方法については、**「中国でGoogleが使えない原因と対処法」**でも詳しく解説しています。
中国出張でLINEは使える?
中国本土の一般的なインターネット回線では、LINEもそのまま利用できないことがあります。
そのため、中国出張中に日本の会社や家族との連絡をLINEだけに頼るのはおすすめしません。
中国対応eSIMや海外SIM、海外ローミング、VPNなどを利用することでLINEを使える場合がありますが、通信トラブルに備えて、
メール
電話
など、別の連絡手段も準備しておくと安心です。
特に重要な取引先や日本側の担当者とは、
「LINEが使えない場合はメールで連絡する」
といったルールを出発前に決めておくとよいでしょう。
中国でLINEを利用する方法については、「中国でLINEを使う方法」、別のアプリを探している方は**「中国でLINEの代わりに使えるアプリ」**も参考にしてください。
中国に会社のパソコンを持って行っても大丈夫?
会社側が認めているのであれば、会社PCを中国へ持って行くこと自体は珍しいことではありません。
ただし、自分の判断だけで持ち出すのではなく、勤務先の海外出張時のルールを確認することが重要です。
会社によっては、
- 海外出張専用PCを使用する
- 必要最低限のデータだけを入れる
- 会社指定VPNを利用する
- 公共Wi-Fiへ接続しない
- 個人用ソフトをインストールしない
といったルールがあります。
また、会社PCには顧客情報や社内資料など重要なデータが保存されていることがあります。
今回の出張に必要のないデータまで持ち込まず、可能であれば必要最低限の情報だけを扱える状態にしておくと安心です。
迷った場合は、出発前に会社の情報システム部門へ
「中国でこのPCを使って問題ないですか?」
と確認しておくのが一番確実です。
中国出張でeSIMとWi-Fiはどちらがおすすめ?
1人でスマートフォン中心に使うなら、eSIMの方が手軽です。
Wi-Fiルーターを持ち歩く必要がなく、日本にいる間に設定しておけば、中国到着後にスマートフォンだけで通信できます。
一方、
- PCを長時間使う
- スマホ・PC・タブレットをまとめて接続する
- 複数人で利用する
という場合は、ポケットWi-Fiの方が使いやすいことがあります。
目安としては、
1人・スマホ中心
→ eSIM
PC作業が多い
→ eSIM+テザリング、またはポケットWi-Fi
複数人で利用
→ ポケットWi-Fi
と考えると分かりやすいでしょう。
ただし、どちらを選ぶ場合も、中国でGoogle・Gmail・LINEなどを利用できるプランなのかを申し込み前に確認することが重要です。
日本から中国へ行く飛行機でも3C認証は必要?
中国民用航空局が2025年6月28日から実施している、3C(CCC)表示のないモバイルバッテリーなどの持ち込み禁止措置は、中国国内線を対象としています。
そのため、
東京 → 上海
のように日本から中国へ直接向かう国際線について、この3C規制がそのまま適用されるという意味ではありません。
注意したいのは、中国到着後に国内線へ乗る場合です。
たとえば、
東京 → 上海 → 成都
と移動するなら、「上海 → 成都」は中国国内線なので、3C規制の対象になります。
中国国内線を利用する予定がある方は、出発前にモバイルバッテリーの3C表示を確認しておきましょう。
なお、3Cとは別に、モバイルバッテリーにはリチウム電池としての航空機への持ち込みルールがあります。
利用する航空会社の最新の案内も必ず確認してください。
中国出張にビザは必要?
2026年8月時点では、日本の一般旅券を持つ人が商業目的などで30日以内中国に滞在する場合、ビザ免除の対象になるケースがあります。
現在のビザ免除措置は2026年12月31日までと発表されており、商業・観光・親族訪問・交流訪問・30日以内のトランジットなどが対象です。
一般的な短期出張で「商業」目的に該当すれば、ビザなしで入国できる場合があります。
ただし、
30日以内ならどのような仕事でもビザ不要
という意味ではありません。
中国国内での就労など、ビザ免除条件に該当しない目的では事前にビザが必要です。
また、現在の免除期限は2026年12月31日なので、それ以降に中国出張を予定している方は必ず最新情報を確認してください。
中国に着いてからVPNを契約しても大丈夫?
中国に到着してから契約できるVPNもありますが、仕事で使う予定なら日本にいる間に準備しておくことをおすすめします。
中国ではVPNサービスによって、
- 公式サイトへアクセスできない
- アプリをダウンロードしにくい
- 登録ページが開かない
- 接続方法を調べられない
といったことが起きる可能性があります。
現地に着いてから、
「Googleが使えないからVPNを契約しよう」
と思っても、そのVPNの公式サイト自体を開けなければ準備が面倒になります。
そのため、
日本で契約する
→ PC・スマホへアプリを入れる
→ ログインする
→ 接続方法を確認する
ところまで済ませておくと安心です。
VPNLABOで確認した範囲では、中国国内から契約・ダウンロードできるVPNもありますが、サービスによって状況が異なり、規制状況が変わる可能性もあります。
中国出張でVPNを利用することが決まっているなら、「現地で必要になったら考える」のではなく、出発前に使える状態まで準備しておくのが最も確実です。
まとめ|中国出張はネット・PC・通信手段まで日本で準備しておこう

中国出張では、航空券やホテルを手配するだけでなく、ネット環境・会社PC・スマートフォン・決済・入国手続きまで日本にいる間に準備しておくことが大切です。
この記事で紹介したポイントを、見出しごとにまとめると次のとおりです。
中国出張では旅行以上に「仕事を止めない準備」が重要
- 中国では日本と同じネット環境を使えないことがある
- Google・Gmail・LINEなど、仕事で使うサービスを事前に確認する
- ネット・決済・連絡手段は一つに頼らず、予備を用意しておく
- 「現地で何とかする」より、日本で仕事環境を整えておくことが大切
中国出張前に必ず確認したい注意点
- Google・Gmail・LINEなどが使える通信環境を準備する
- VPNやeSIM、海外SIMは出発前に設定しておく
- 会社PCやスマホに必要以上の機密データを入れない
- AlipayやWeChatなど必要なアプリを準備する
- ビザ・パスポート・入国手続きを最新情報で確認する
- 中国国内線を使う場合はモバイルバッテリーの3C認証を確認する
- 反スパイ法だけでなく、撮影・情報収集・輸出入など仕事内容に関係するルールにも注意する
中国出張ではGoogle・Gmail・LINEが使えないことがある
- 中国本土では「グレート・ファイアウォール」と呼ばれるネット規制がある
- Google検索だけでなく、Gmail・Google Drive・Google Calendarなども仕事に影響する可能性がある
- LINEだけを唯一の連絡手段にせず、メール・電話・WeChatなども用意する
- 出発前に実際に使うPC・スマホで仕事環境を確認しておく
中国出張のネットはeSIM・海外SIM・ローミング・Wi-Fi・VPNから選ぶ
- スマホ中心ならeSIM・海外SIM・海外ローミングが手軽
- PCを使うならテザリングやポケットWi-Fiも便利
- ホテルWi-Fiだけを唯一の通信手段にしない
- VPNは通信回線そのものではなく、既存の回線上で利用する
- 重要な商談やWeb会議があるなら、通信手段を2つ用意しておくと安心
中国出張では目的に合った通信サービスを選ぶ
- 短期・スマホ中心なら中国対応eSIMが使いやすい
- eSIM非対応スマホなら海外SIMも候補になる
- 普段のSIMをそのまま使いたいなら海外ローミングが便利
- PC作業が多いなら中国向けポケットWi-Fiを検討する
- ホテルWi-Fiや一般的な中国本土回線を使うなら、中国で接続できるVPNも準備する
- 料金だけでなく、GoogleやLINEへの対応・サポート・安定性まで確認する
中国出張でVPNを使うときの注意点
- 日本で有名なVPNでも中国では安定して使えるとは限らない
- VPNを使っていても、中国の法律や会社のルールを守る必要がある
- 中国でのVPN利用を「必ず合法」「必ず違法」と単純に判断しない
- VPNは日本にいる間に契約・インストール・ログインまで済ませる
- 会社VPNと一般向けVPNは目的が異なる
- 重要な仕事ではVPN以外の通信手段もバックアップとして用意する
- 短期出張なら滞在日数に合った料金プランを選ぶ
会社PC・スマホ・機密情報の扱いにも注意する
- 最初に会社の海外出張時セキュリティ規程を確認する
- 会社PCへ個人用VPNやセキュリティソフトを勝手に入れない
- OS・ブラウザ・アプリ・セキュリティ対策を最新状態にする
- VPNとセキュリティソフトは役割が違う
- 必要のない機密データを持ち込まない
- 可能なら海外出張用のPC・スマホを利用する
- ホテル・空港などの公共Wi-Fiは慎重に利用する
- 必要な資料は会社のルール内でオフラインでも確認できるようにする
- 2段階認証・SMS・バックアップコードも出発前に確認する
反スパイ法・撮影・情報収集にも注意する
- 軍事施設や政府関連施設など、撮影してよいか分からない場所では撮影しない
- 工場・研究施設・設備などは相手側に確認してから撮影する
- 市場調査・アンケート・GPS・大量のデータ収集などは事前確認する
- 国家安全・政府・軍事・重要インフラに関係しそうな情報は慎重に扱う
- VPNを使っていても、情報収集やデータ持ち出しのルールは変わらない
- 反スパイ法だけでなく、輸出管理など仕事内容に関係する法令も確認する
- 判断が難しい業務は、会社の法務・コンプライアンス部門や現地法人へ相談する
入国・ビザ・持ち物も出発前に確認する
- 中国出張前に最新のビザ免除・入国条件を確認する
- 外国人入国カードなど必要な入国手続きを準備する
- パスポート・航空券・ホテル情報はオフラインでも見られるようにする
- ホテルや取引先の住所は中国語表記でも保存する
- 中国国内線を利用する場合はモバイルバッテリーの3C表示を確認する
- PC・スマホの充電器が中国の電圧に対応しているか確認する
- 必要に応じて変換プラグを準備する
- 常備薬や処方薬も余裕を持って準備する
中国出張で使うアプリは日本で準備する
- Alipayは支払い・交通などに便利
- WeChatは中国の取引先との連絡や決済に使える
- DiDiは空港・ホテル・取引先へのタクシー移動に便利
- Amap(高徳地図)は中国国内の地図・ルート検索に便利
- 翻訳アプリは中国語が必要な場面に備えてオフライン対応も確認する
- アプリはインストールするだけでなく、ログイン・本人確認・カード登録まで済ませる
中国出張前は3段階でチェックする
- 出発1週間前は、ビザ・通信サービス・VPN・アプリなど契約や登録が必要なものを準備する
- 出発前日は、eSIMの設定や海外SIMのアクティベート、VPNログインなどを確認する
- PC・スマホ・モバイルバッテリーを充電し、必要な資料をオフライン保存する
- 中国到着後は、まず通信・連絡・決済が使えるか確認する
- Google・Gmail・LINEなど仕事で必要なサービスまで実際に使えるかテストする
中国出張で一番大切なのは、**「トラブルを一切起こさないこと」ではなく、「何か使えなくなっても別の方法で仕事を続けられるようにしておくこと」**です。
特にネット環境は現地での仕事に直結します。
中国対応のeSIMや海外SIM、海外ローミング、ポケットWi-Fi、VPNなどから自分の出張スタイルに合った方法を選び、必要であればバックアップ回線も用意しておきましょう。
会社PCや機密情報については自己判断せず、勤務先のセキュリティルールを優先することも重要です。
中国へ出発する前に「通信・端末・決済・入国・連絡」の5つを確認しておけば、初めての中国出張でも現地で慌てる場面を大きく減らせます。
中国出張におすすめサービス一覧

中国出張で利用する通信サービスに迷っている方のために、この記事で紹介したおすすめを一覧にまとめました。すべての人に同じサービスがおすすめというわけではありません。
スマホだけで使うのか、PCも使うのか、すでに契約しているスマホ回線があるのかによって、最適な方法は変わります。
| 種類 | おすすめサービス | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| eSIM | trifa | スマホ中心・短期出張 | 日本で準備でき、Wi-Fiルーターの受取・返却が不要 |
| 海外SIM | 中国本土対応の香港SIM | eSIM非対応スマホ | 物理SIMを差し替えて利用できる |
| 海外ローミング | ahamo | データ通信を比較的多く使う短期出張 | 中国を含む海外91の国・地域で月間30GBまで追加料金なしで利用可能 |
| 海外ローミング | 楽天モバイル | 数日程度・通信量が少ない出張 | 対応エリアでは毎月2GBまでプラン料金内で利用可能 |
| ポケットWi-Fi | グローバルWiFi 中国特別回線 | PC作業が多い・複数端末を使う | 中国向けの特別回線があり、ルーターに複数端末を接続しやすい |
| VPN | Surfshark | 料金・使いやすさ・複数端末を重視 | VPNLABOの中国接続テストでも利用を確認 |
| VPN | UCSS | 速度・安定性を特に重視 | 中国向け通信に強く、VPNLABOの速度テストでも高速 |
| セキュリティ対策 | 会社指定の対策を優先 | 会社PCを持って行く人 | 個人判断でVPNやセキュリティソフトを追加しない |
trifaには海外出張向けの法人プランもあり、eSIMの一括手配や利用明細の管理、法人一括請求、テザリングなどに対応しています。会社単位で海外出張の通信環境を管理したい場合にも選択肢になります。
すでにahamoを利用している方なら、中国を含む海外91の国・地域で月間30GBまで追加料金なしでデータ通信を利用できます。ただし、海外で最初にデータ通信を利用した日から15日を超えると速度制限があるため、長期出張では注意してください。
楽天モバイルは、対応している国・地域で毎月2GBまで高速データ通信をプラン料金内で利用できます。2GBを超えても通信できますが、最大128kbpsへ速度制限され、必要なら1GB単位で追加できます。メールや地図を確認する程度の短期出張なら使いやすいでしょう。
PCでの作業時間が長い方には、グローバルWiFiの中国特別回線も候補になります。2026年8月時点では、中国向けに5G無制限を含む特別回線プランが提供されています。
VPNについては、中国での接続状況が変わりやすいため、出発直前の確認が重要です。
VPNLABOが2026年8月に中国国内で行っている接続テストでは、Surfsharkは「快適」、UCSSは「超快適」となっています。一方で、中国では接続できないVPNも確認されているため、知名度だけで選ばないようにしましょう。
迷った場合は、次のように選ぶと分かりやすいです。
1人・スマホ中心の短期出張 → trifaなどの中国対応eSIM
eSIM非対応スマホ → 中国本土対応の海外SIM
海外ローミング
すでにahamoを契約している → まずはahamoの海外ローミングを検討
数日だけ・通信量が少ない → 楽天モバイルの海外ローミングも候補
PC作業が多い・複数人で使う → グローバルWiFi 中国特別回線
VPN
ホテルWi-FiなどでもGoogle・Gmailを使いたい → 中国で接続確認できているVPN
速度・安定性を特に重視 → UCSSなど、中国向けに強いVPN
セキュリティソフト
3C対応モバイルバッテリー
中国出張では、最も安いサービスを一つ選ぶよりも、自分の仕事内容に合った通信方法を選び、必要ならバックアップも用意することが大切です。
特にVPNは中国での接続状況が変化するため、契約前にVPNLABOの最新接続テストを確認してください。







