中国でLINEやGoogleなどを使うためには「VPN」が必要らしい。
でもVPNって何?
安全なの?
と疑問や不安を持つ方も多いのではないでしょうか?
この記事では
・そもそも「VPN」とは?
・VPNは安全か?
・VPNを使う前に抑えるべき3つの注意点
といった疑問に海外で使う方の目線からお答えしています。
VPNを使おうか迷っている人の助けになればと思います。
では早速見ていきましょう。
目次
VPNって何?安全?
VPNとは「Virtual Private Network」の略語で、直訳すると「仮想専用線」という意味。
「仮想専用線」というと分かりにくいですが、ネット上に仮想のトンネルのような回線を作ってインターネットをする手段のことです。
そしてそのトンネルの中を行き来するデータも他人から見られないよう暗号がかけられます。
VPNを中国で使うメリットは主に3つ
1.中国で規制されているサービス(Google、LINE、Facebook、Instagram、Yahoo!)などが使える。
2.海外にいても日本限定のサービスが使える。
3.公共の無料Wi-Fiでも安全にネットが使える。
です。
一つずつ解説します。
1.中国で規制されているサービスが使える。
中国のネット規制は「金盾」というシステムがネット全体を監視していて、GoogleやLINEなどを使用するとデータのやり取りが遮断されます。
これは「壁」のようなものですね。
壁にトンネルを掘って、直接日本や香港、アメリカのネットにつなげてGoogleやLINEなどのデータのやり取りをできるようにするのが「VPN」です。
VPNが使えない時があるのはなぜでしょうか?
このトンネルは「金盾」のシステムに規制されないよう、分かりにくいようにカモフラージュ効果がかけられていますが、時折検知されて遮断されます。
そうするとVPNが使えなくなってしまいます。
そこでVPNの会社はまた違うトンネルを掘って回線を新たに作ります。
すると使えるようになります。
という訳。
今現在は、この規制とVPN構築を繰り返して、なんとか中国でもlineやGoogleなどを使える状態です。
2.海外にいても日本限定のサービスが使える。
海外にいても日本限定のサービスを使いたくなりますよね。
主なところで言うと、動画配信サービスの「HULU」や「ネットフリックス」「dTV」
フリマアプリの「ラクマ」「メルカリ」など
「VPN」を使えば、中国から日本直通のトンネルがネット上に掘られるので、アクセスされている側から見ると日本からのアクセスととらえられます。
そのおかげで、それらの日本限定サービスが使えるという訳です。
3.公共の無料Wi-Fiでも安全にネットが使える。
中国では無料で使える公共の無料Wi-Fiがたくさんあります。
でもそのWi-Fiはパスワードを入れずに接続できるので、基本的には誰でも簡単に接続が可能です。
そうなるとどうなるか。
もし悪意のある人が、そのWi-Fiに接続している人の個人情報を盗もうとしたら簡単にできちゃうわけですね。
そこで活躍するのがVPNです。
先ほども紹介しましたが、VPNはネット上にトンネルを掘り、かつその中を通るデータを暗号化して保護します。
なので、公共の無料Wi-Fiに接続しても、ネットに入れた情報がハッカーなどの悪意のある人から見られる心配はなくなるということです。
実際に中国では、ケンタッキーやマクドナルドなど、いろんなところに無料のWi-Fiがあってとても手軽で助かるのですが、そういった場所でのインターネットには注意が必要です。
クレジットカード情報や会員サイトのパスワードなどを入力すると、そのデータが取られる可能性だってあります。
悪意のある人にその情報が渡ったら恐ろしいことになるのは分かりますよね。
そういった危険を回避するためにもVPNは役立ちます。
VPNを中国で使う3つの注意点
「VPN」があれば無敵じゃん
と思いがちですが、デメリットもありますのでしっかりチェックしてから契約するようにしてください。
「VPN」のデメリットは次の3つ。
1.ネットの速度が落ちる。
2.ネット契約にプラスでお金がかかる。
3.バッテリーの消費が早まる
1.ネットの速度が落ちる。
「VPN」は通常のネット接続のなかにトンネルを掘り、暗号化して安全にインターネットを楽しむことができます。
でも、そのトンネルを通ったり、暗号化したりするその手間がある分、通常の接続よりもネットのスピードが落ちることがほとんどです。
そうすると、ネットを開くのに時間がかかったり、動画がカクカクしてなかなか進まない、ということが生じえます。
見たい動画がカクカクしているとほんとストレスがたまりますよね。
2.ネット契約にプラスでお金がかかる。
有料のVPNサービスを解約すると、月々の契約料がかかります。
料金は様々ですが、安いところでは300円/月~、高いところだと約1000円/月です。
高ければいいという訳ではありませんが、料金が高いVPNサービスでは専用のアプリがあって、面倒な設定が必要なかったり、サポートが充実していたりします。
そんな感じで、ネット代にプラスしてかかるので、費用の計算が必要です。
3.バッテリーの消費が早まる
通常のネット接続にプラスしてVPNアプリを起動するので、バッテリーの消費が早まることがあります。
バッテリーの持ちを気にされる方は要チェックですね。
VPNを賢く使おう
いかがでしたでしょうか?
「VPNとは」
「VPNは安全なのか」
「VPNを使う時の注意点」
をご紹介しました。
まとめると
・VPNとは?
「ネット上に仮想のトンネルのような回線を作ってインターネットをする手段のこと」
「データ通信が暗号化されて安全!」
・VPNでできること
1.中国で規制されているサービス(Google、LINE、Facebook、Instagram、Yahoo!)などが使える。
2.海外にいても日本限定のサービスが使える。
3.公共の無料Wi-Fiでも安全にネットが使える。
・VPNの注意点
1.ネットの速度が落ちる。
2.ネット契約にプラスでお金がかかる。
3.バッテリーの消費が早まる
こんな感じでした。
中国生活でのVPNの使用は必須といっても過言ではない時代になっています。
その一方でネットの規制はどんどん厳しくなっています。
当サイト「VPN LABO」では、そんな時代でも実際に中国で使える、安全なVPNの最新情報をどんどんご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。